mizhen3年ぶりの新作「溶けない世界と」開幕、愛しく寂しい大人たち描く

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mizhen「溶けない世界と」が、昨日4月25日に東京・d-倉庫で開幕した。

mizhen「溶けない世界と」より。(c)高倉大輔

mizhen「溶けない世界と」より。(c)高倉大輔

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mizhen「溶けない世界と」より。(c)高倉大輔

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本作はチェーホフの「かもめ」から着想を得た群像劇。「誰も、誰かの当事者にはなれない」という人間の宿命をテーマに、「かもめ」の登場人物の男女を逆転させ、性差やそこに生じるズレを描き出す。

mizhen「溶けない世界と」より。(c)高倉大輔

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出演者であるアマヤドリの小角まやは、「みんなめんどくさくて、みんな寂しいんです、この劇」と本作を紹介し、「生きるのは、寂しい。めんどくさくて寂しい大人たちが、愛おしくなる作品にしたいな」とコメント。脚本・演出を手がける藤原佳奈は、「mizhenの久しぶりの新作、どうぞお楽しみください」と観客に呼びかけている。

上演時間は約1時間50分。公演は4月29日まで。なお本作の音楽は、2人組音楽ユニットのUHNELLYSが手がける。

小角まやコメント

みんなめんどくさくて、みんな寂しいんです、この劇。
私が演じる世子(せいこ)は、子供っぽくて甘ったれ、
自分のことばっかり考えてるくせに、人から認められたい、
そんなやつなんです。うーん、ていうか、私です。
初めてご一緒するにも関わらずこんなに本質を見抜いた役を書くなんて、
藤原さん、恐ろしいひとです。
生きるのは、寂しい。めんどくさくて寂しい大人たちが、
愛おしくなる作品にしたいな。
劇場でお待ちしてます。

藤原佳奈コメント

SNSでいろんな人の声が可視化され、良くも悪くもあまりにも個人個人が見ている世界に違うことを、より強く突きつけられるようになった気がします。
あまりにもいろんな人がいる。そして、期待したり絶望しながら一緒に生きていく。なんて愛しくて、寂しいのか。
mizhenの久しぶりの新作、どうぞお楽しみください。

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mizhen「溶けない世界と」

2018年4月25日(水)~29日(日・祝)
東京都 d-倉庫

脚本・演出:藤原佳奈
音楽:UHNELLYS
出演:小角まや照井健仁佐藤蕗子安東信助、佐藤幸子、百花亜希滝寛式、小林樹、前原麻希、藤井咲有里

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読者の反応

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藤原佳奈🥚KanaFujiwara @mizhen_f

「聴者を演じるということ」を観て思い出したこと。
チェーホフ「かもめ」を下敷きに、登場人物それぞれの寂しさを環世界の視点で捉えようと、ろう者、中途失聴者の役が登場した「溶けない世界と」を上演したのは2018年。
この時の自分にはろう者俳優に出演依頼をするという選択肢がなかった。 https://t.co/vVhlS6IEef

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