1人の女性を10人で表現、柴幸男「あゆみ」けやき坂46の初舞台開幕

けやき坂46初の舞台公演「あゆみ」が、昨日4月20日に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕。これに先駆け、同日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。

柴幸男が脚本を手がけた「あゆみ」は、目には見えない“時間の道”を歩く“あゆみ”という女性の人生を描いた作品。赤澤ムックが潤色・演出を務める今回の上演版には、欅坂46の姉妹グループの通称“ひらがなけやき”ことけやき坂46のメンバー20人が、チームハーモニカとチームカスタネットの2チームに分かれて10人ずつ出演する。

ゲネプロには、井口眞緒、潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高瀬愛奈、東村芽依、松田好花、宮田愛萌、渡邉美穂からなるチームハーモニカのメンバーが登場。真っ白なセットが組まれたステージで、10人は一度も退場することなく、約1時間30分にわたって“あゆみ”の人生を演じた。

ゲネプロ終了後に行われた囲み取材には、チームハーモニカに加え、チームカスタネットの柿崎芽実、影山優佳、佐々木美玲、高本彩花、金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒、富田鈴花、丹生明里、濱岸ひよりが出席。初めにマイクを取った東村は「普段声が小さいとよく言われるので、大きい声を出してがんばりたいと思います」と意気込みを語り、観劇好きだという高瀬は「初舞台で不安なこともあるのですが、皆さんの心に残るような舞台にできたら」と抱負を述べる。また女優志望の影山は「個人としてもひらがなとしても、次につながる一歩になれば」と展望を語った。

本作に挑戦することが決まったときの心境を問われた加藤は「『ウソでしょ!? できない！』と思いました。本格的な稽古が始まるとスタッフさんが丁寧に指導してくださって。20人で支え合って稽古期間を過ごして仲も深まりました。今は舞台をやっていて楽しいです。今回このような機会をいただけたことに感謝しています」とコメント。また、1人の女性の人生を10人で演じることについて渡邉は「必ず1人2役以上はあって、犬だったり、幼児、男性、女性……年齢や性別を問わずいろんな役があって、さらに各シーンごとに役が違ってくるので感情の切り替えが難しかったです。観ている人に、今演じているのは男性なのか、女性なのか、若いのか、年老いているのか一瞬で理解してもらうために身体を使って表現するのにすごく苦労しています」と明かした。

お気に入りのシーンについて問われた柿崎は「私に子供ができて、その子供がおもちゃのところに走って行って『これこれ！』って言うところ。そのときの高瀬愛奈の動きがすごい特徴的で自然と笑顔になれます」と回答。加藤は「寝っ転がるシーンがあるんですけど、そのシーンが唯一休めるのでそこがとっても好きです」と話し、報道陣の笑いを誘った。公演は5月6日まで。