製作発表はキャストによる歌唱披露からスタート。原作映画のシンボルとして知られるブランコが設置されたステージにて、小説家役の
会見には市村、鹿賀、新納、小西、May'n、唯月に加え、出演者の
宮本の発言を受け、市村は「私も胃がんを煩いましたが、早期発見ということもあって、今じゃこんなに元気。そんな自分に渡辺の役が来たのも、芝居の神様の采配かなと思っております」と感慨深げに語る。市村と共に主演を務める鹿賀は「本作は、人が生きるということを真正面から捉えたドラマ。ミュージカル版も素晴らしい作品になるんじゃないかと思っています。真摯に作り上げていきたいです」と意気込みを述べた。
本作がミュージカル初出演となる市原は「僕には(ミュージカルは)できないんじゃないかなと思って、ずっとご縁を避けてきたのですが……」と前置きし、「父の体調不良をきっかけにいろいろなことに挑戦したいと思いました」と告白。「若いうちにいろんなことを経験したほうがいいということを父から学びました。その思いも込めて、敬意を持ってミュージカルに挑戦させていただきます」と力強く語った。
「ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち」で市村、鹿賀コンビと共演経験のある新納は「市村さん、鹿賀さんからは大きな影響を受けてきました」と2人に視線を送る。さらに「日本では海外から輸入したミュージカルを翻訳して上演することが多いので、オリジナルミュージカルが育たない印象があります」と危惧しつつ、「今回この素晴らしい作品のオリジナルキャストに選んでいただいたので、いつかアメリカで“自分は『生きる』のオリジナルキャストなんだよ”と胸を張れる日が来るといいなと思います」と展望を語った。
小西は製作発表に先駆けて行われたワークショップについて言及し、「作曲のジェイソンと演出の宮本さんが、稽古場で次々と新しいものを生み出していく過程を見て、非常にクリエイティブな現場だと感じました」とコメント。また「今日、市村さん、鹿賀さんの言葉を聞いて公演が俄然楽しみになりました」と笑顔を見せる。
今回ミュージカルに初挑戦するMay'nは、緊張の面持ちを見せつつも、「普段、コンサートでお客さんと『今日を思い切り楽しもうね』『今日を思い切り生きようね』という気持ちを共有しながらやっているので、その思いを小田切とよという役に反映できるようにがんばりたいです」と意気込み、May'nとWキャストで出演する唯月は「誰もが知っている作品にオリジナルキャストとして出演できて本当にうれしいです。同じ作品で2役を演じるのは初めてなので、がんばって乗り越えて一皮剥けたいです」と気合十分の様子で語った。
最後に山西は「ミュージカル俳優の山西です」と自己紹介し、会場の笑いを誘う。山西は軽快なトークで冗談を飛ばしつつも、「生きる伝説と化している人たちと同じ作品に携われるということで、身が引き締まる思いです。助役は渡辺(勘治)をいじめぬく役なので、心を鬼にして役作りをしていきたい」と決意を明かした。
「ミュージカル『生きる』」は、10月8日から28日まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演。チケットの一般販売は6月9日10:00にスタートする。
※初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
黒澤明 没後20年記念作品「ミュージカル『生きる』」
2018年10月8日(月・祝)~28日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
作曲・編曲:ジェイソン・ホーランド
脚本・歌詞:
演出:
キャスト
渡辺勘治:
渡辺光男:
小説家:
小田切とよ / 渡辺一枝:
助役:
ほか
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- 黒澤明 没後20年記念作品『ミュージカル 生きる』公式サイト
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