第1幕の「カンパニー」は、伊吹有喜の小説を原作に脚本・演出を石田昌也が手がけ、愛妻を亡くした製薬会社のサラリーマン・青柳誠二を中心とした物語が描かれる。出向先のバレエ団の公演を成功に導くために奔走する青柳を
バレエ団の公演の場面は大勢のダンサーが登場し華やかに展開する一方、所属ダンサーたちがアルバイトに励む姿など日常生活も描かれた。またSNSやフラッシュモブといった現代的なモチーフが多数取り入れられたほか、ボーカル&ダンスユニットの“バーバリアン”も登場して客席を盛り上げた。珠城は誠実な性格の青柳をまっすぐに演じ、愛希は明るい笑顔と可憐なダンスで美波を表現した。
第2幕の「BADDY」は、
珠城は真面目なサラリーマン役を演じた1幕とは打って変わって、悪党のバッディを不敵な笑みを浮かべつつ演じる。美弥演じる妖艶な手下と共に煙草をくわえながら踊る場面では、力強くシャープなダンスで観客を魅了。また愛希は明るく元気なグッディを好演し、グッディが怒りを爆発させるシーンではパワフルな歌声を響かせ、会場を沸かせた。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には珠城と愛希が出席。珠城は「カンパニー」の舞台が現代日本であることと「BADDY」がストーリー仕立てのショーであることについて「宝塚では珍しい」とコメントし、「お客様にどのように受け入れていただけるか不安もありましたが、温かく見守ってくださった」と兵庫・宝塚大劇場公演を振り返る。また見どころを尋ねられると「月組のみんなはお芝居が好きな子が多くて、それぞれが細かく役作りをして舞台に立っています。余すところなく観ていただきたい」とアピールした。
「お芝居もショーも新たな挑戦」と話す愛希は、「稽古場では笑いが絶えなかった。難しさもあったけど、楽しみながらみんなで作っていきました」と稽古の充実ぶりを語る。さらに作品の見どころを「現代が舞台なので、お客様に身近に感じていただけるところ」と紹介しつつ、「ゆめゆめしい場面も多くて……『こんなカッコいい素敵なサラリーマンの方がいたらいいな』って思ってくださったらうれしいな(笑)」と隣に立つ珠城に視線を送り、笑顔を交わした。
上演時間は途中休憩30分を含む約3時間。公演は5月6日まで行われ、千秋楽にはライブビューイングが実施される。
宝塚歌劇月組「ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』」「ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 」
2018年3月30日(金)~5月6日(日)
東京都 東京宝塚劇場
「ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』」
原作:伊吹有喜「カンパニー」(新潮社)
脚本・演出:石田昌也
出演:
「ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』」
作・演出:
出演:珠城りょう、愛希れいか ほか
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