(劇)ヤリナゲの「試験」シリーズは、「物語になる前の『問い』を提出する」をコンセプトに、昨年2017年12月からスタートした企画。1作目「白象」は、主宰の
出演者には田邊さとみ、中村あさき、アムリタの藤原未歩、平泳ぎ本店の丸山雄也が名を連ねた。
越寛生コメント
「境界」の問いは試験1「白象」の執筆中に生まれました。「白象」は相模原障害者殺傷事件をスタートに、「役立たず」について考えた作品です。あの事件の犯人は自分が殺した人たちのことを「役立たず」としたが、それは意思の疎通が取れないからだという。獄中で書かれた手紙によると「自己紹介ができるか」がその基準でした。私は彼のしたことを許しがたいと思っているが自己紹介ができないのは動物もそうである。私は肉を食べ革製品を使うから動物を殺すのは構わないと思っている、つまり人間と動物は違うと思っているらしいが何がどう違うのか。「言葉を使うこと」だとすると言葉の使えない人間は殺してよいことになるのか。知能の高さだとすると例えば人間の3~4歳児並みの知能を持つというチンパンジーは人間か。いや待て、そのような線引きこそ彼のしたことではないか。私は恐る恐るこの作品を作ります。
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