「鳥公園のアタマの中」展が開幕、演出と劇作の“癒着”を西尾佳織がコメント

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eyes plus「鳥公園のアタマの中」展が、昨日2月27日から東京・東京芸術劇場 アトリエイーストで始まった。

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展より。

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eyes plus「鳥公園のアタマの中」展より。創作の様子。

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今年10周年を迎えた鳥公園が、演出家やドラマトゥルクを招き、過去戯曲をリーディング上演する本企画。各回とも当日11:00に会場をオープンさせ、そこからリハーサルを開始。観客に18:00まで行われる創作プロセスも無料で“展示”することで「演出家は戯曲にどう向き合っているのか」「演出家は俳優とどのようなコミュニケーションを行い作品創作を行っているのか」を掘り下げる。

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展より。トークの様子。

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初日には西尾佳織がドラマトゥルク・長島確と共に、自らの演出で「カンロ」を“展示”した。初日を終えた西尾は、「書かれていることとリアライズされていることの距離を今さら(本当に今さら)直視して、いかに私の演出が劇作と癒着していたか、そこに起こっていることに対する演出ができていなかったかを知り、愕然としています」と新たな発見を語っている。

「鳥公園のアタマの中」展は3月4日まで。本日2月28日には、隣屋 / 青年団の三浦雨林が「ヨブ呼んでるよ」を“展示”した。今後の演出家には松田正隆手塚夏子鳥山フキが名を連ねている。

西尾佳織コメント

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展チラシ

eyes plus「鳥公園のアタマの中」展チラシ[拡大]

1日目に「カンロ」という作品をやって、例えば「大熊は、中身が全部おしっこになって出ていって、亡命に成功した」というト書きを、リーディングだと声に出せるのか! ということに新鮮なよろこびを感じました。書かれていることとリアライズされていることの距離を今さら(本当に今さら)直視して、いかに私の演出が劇作と癒着していたか、そこに起こっていることに対する演出ができていなかったかを知り、愕然としています。

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eyes plus「鳥公園のアタマの中」展

2018年2月27日(火)~3月4日(日)
東京都 東京芸術劇場 アトリエイースト

2月27日(火)※公演終了
「カンロ」(65分)
演出:西尾佳織
ドラマトゥルク:長島確
出演:生実慧河村竜也、鈴木穣、中村真生、藤本紗也香、若林瑞季、渡邊りょう

2月28日(水)※公演終了
「ヨブ呼んでるよ」(70分)
演出:三浦雨林
出演:海津忠、永瀬泰生、中藤奨西山真来原田つむぎ、宮本悠加

3月1日(木)
「空白の色はなにいろか?」ショーイング版(70分)
演出:松田正隆
出演:石渡愛、島崇、松村珠美

3月2日(金)
「空白の色はなにいろか?」本公演版(70分)
演出:西尾佳織
ドラマトゥルク:長島確
出演:石橋志保、武谷公雄森衣里

3月3日(土)
「蒸発」(20分×2演出家)
演出:手塚夏子
出演:手塚夏子

演出:西尾佳織
出演:野津あおい、山口真由

3月4日(日)
「蒸発」(20分)
演出:鳥山フキ
出演:北村恵、すどうりえこ、原口茜、伊東沙保

「待つこと、こらえること」(15分)
演出:西尾佳織
出演:塩澤嘉奈子、新藤みなみ

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