ピースピット「グランギニョル」のDVD発売記念イベント「ヴァンパイアハンターの宴」が、2月24日に東京都内で行われた。
「グランギニョル」は、
イベントには作・演出の末満に加え、李春林役の
22歳の東が29歳の松浦の師匠役を演じたことについて、東は「師匠と弟子の関係性を作るのが大変でしたが、大事な場面なのでがんばりました」と回想する。一方の松浦は「残酷劇という世界観の中、良い意味でスパイスになれるよう緩急を意識して演じ、作品の世界観を大切にすることを心がけました」と振り返った。
司会者から劇中で一番好きなシーンについて尋ねられた末満は「『ライネス』(和田俊輔作曲)が流れる場面。この曲は登場人物が重大な過ちをおかしたときに流れます。悲劇的ではあるのですが、どうしようもなく美しいシーンだと感じています」と思い入れを語る。東は「ダリ(染谷俊之)に別れを告げる場面。染ちゃんとは普段から仲が良いんです」と明かす。松浦は「アンリ(藤木修)は死にたいのに死ねない、そんな彼をハンターである僕が全力で倒そうとするシーンです」と述べた。
イベントが始まると、末満は「原作がないオリジナル作品がこうしてDVD化されるのはとても幸せなこと」と感慨深げな様子。末満から「オリジナル作品でシングルキャストだと参考になるキャラクターや対象がいないわけで、2人は役作りで何を参考にしたの?」と質問が飛ぶと、東は「とにかく(春林が使う)中国武術の型を身体に入れて、師匠というキャラクターをつかもうとカンフーの師匠などの映像をたくさん観ました(笑)。あとは、僕のキャラクターとは違いますが、過去のTRUMP作品を映像で観て勉強しました」と答える。松浦は「『お前が演じる歌麿は犬だ!』と言われたので、YouTubeで可愛い犬の動画を見まくりました……癒された!」と回答し、会場の笑いを誘った。
続いては、春林と歌麿の場面を中心に、DVDの本編映像を流しながらの“生コメンタリー”コーナーへ。ここでは末満が細かい演出や音楽のポイントを語った。さらに質問コーナーでは、「DVDのメイキングにおさめられている春林と歌麿のショートコントは即興なのか?」という観客からの問いに対し、スマートフォンをかまえ、動画を撮影する気満々の末満のフリで、東と松浦が即興ショートコントを披露する展開に。東のオーダーで、稽古中の飲み会では爆笑と号泣を誘ったという“伝説の松浦即興歌”が繰り広げられ、その歌声が東の美声にかき消されるというオチに会場は大盛り上がり。最後にはハイタッチ会が行われ、イベントは締めくくられた。
なおイベント当日には2019年に10周年を迎える「TRUMP」シリーズのアニバーサリー企画第1弾としてミュージカル「マリーゴールド」が、2018年夏に東京と大阪で上演されることも発表された。
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- ピースピット2017年本公演「グランギニョル」
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- ミュージカル「マリーゴールド」公式サイト
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