まつもと市民芸術館プロデュースによる音楽劇「白い病気」が、2月23日に長野・まつもと市民芸術館 実験劇場にて開幕した。
同劇場芸術監督の
出演者には串田作品常連の
開幕に際し串田は、本作の初演が1937年であることに触れ、「世界に戦後はなくいつも戦中なのだ。そして『白い病気』はまさに今の世界に向けた芝居でもあるのだ」「少しでも多くの人々に観てもらいたいと、今回ほど強く思ったことはない」とコメントしている。
公演は明日2月28日まで長野で行われたのち、3月7日から11日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオにて上演される。
串田和美コメント
この「白い病気」が初演されたのは1937年、そのあとすぐに作者カレル・チャペックの国チェコはドイツナチ軍に占領され、日本も一緒になって世界大戦へと発展。それから80年間世界のさまざまな場所で戦争は続いている。世界に戦後はなくいつも戦中なのだ。そして「白い病気」はまさに今の世界に向けた芝居でもあるのだ。
今回私は4編の詩を書き加え合唱隊に歌ってもらっている。
何もないところに無がうまれ、無にはかすかな悲しみ、かすかな微笑みのようなものがあり、やがて世界がうまれ、生き物がうまれ、愛と同時に憎しみがうまれ争いあい、やがて全てが消えたというような内容。
4編の歌に挟まれて、戦争おとぎ話は演じられる。明るいのか暗いのか定かでない、無辺流な空間で。
少しでも多くの人々に観てもらいたいと、今回ほど強く思ったことはない。
まつもと市民芸術館プロデュース 音楽劇「白い病気」
2018年2月23日(金)~28日(水)
長野県 まつもと市民芸術館 実験劇場
2018年3月7日(水)~11日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
原作:カレル・チャペック
翻訳:小宮山智津子
潤色・演出・美術:
音楽:寺嶋陸也
出演:串田和美、
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リンク
- 串田和美芸術監督最新作 「白い病気」2018年2月上演 | まつもと市民芸術館
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阿佐ヶ谷スパイダース @asagayaspiders
現在松本で公演中の音楽劇『白い病気』
3月7日からKAATでもやりますよ!
アサスパからは照明家の齋藤さん、舞台監督の福澤さん、新メンバーの坂本くんが参加しています。
松本での1ヶ月に渡る創作活動、ぜひご覧ください。
https://t.co/8OdmSI4tbV