記憶を失う悲劇を“美しく”描く、坂本企画「寝室百景」開幕

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坂本企画「寝室百景」が、本日2月23日に大阪・シアトリカル應典院で開幕する。

坂本企画15「寝室百景」より。

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坂本企画15「寝室百景」より。

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本作は2012年に初演された作品の再演。眠ると記憶がランダムに組み替えられてしまう“寝室百景”を発症した人々とその周囲を描く3作が、“王国編”と、2本立ての“牢獄編”として、交互に上演される。

開幕に向け、脚本・演出を手がける坂本涼平は「見所はなんといっても、記憶をなくした愛する人をそれでも支えようとする人間の献身と、記憶喪失というどうしようもない現実に打ちのめされていく姿です」と明かし、「ぜひとも『寝室百景』で、『愛でたくなるような悲しみ』を体験してください」と観客に呼びかけている。公演は2月25日まで。

坂本涼平コメント

坂本企画15「寝室百景」より。

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坂本企画15「寝室百景」がいよいよ、開幕します。
「生き方」が多様化する現代において、一方で「死の形」も多様化しているのではないでしょうか。自分とつながるありとあらゆるものの記憶を失う社会的な死。そんな架空の病を題材に、それを取り巻く人々の葛藤を描くのがこの「寝室百景」です。
記憶喪失という症状を扱うことで、認知症介護や、喪失体験をどう受け入れるかという問題など、現代社会が抱える問題の鏡映しとも言えるテーマに挑戦しました。
見所はなんといっても、記憶をなくした愛する人をそれでも支えようとする人間の献身と、記憶喪失というどうしようもない現実に打ちのめされていく姿です。絶望の底でするあがきや決断には人の心を打つ力があります。坂本企画は常に悲劇的な状況にキャラクターを置き、決断を強いてきました。それがたとえ不道徳な決断であっても、何かを犠牲にした決意は美しいと信じるからです。
坂本企画の演劇はよく、「悲しいが美しい」と評されます。人は、例えばジェットコースターで「恐怖」を楽しむように、ネガティブな感覚にすら、楽しみを見いだします。ぜひとも「寝室百景」で、「愛でたくなるような悲しみ」を体験してください。

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坂本企画15「寝室百景」

2018年2月23日(金)~25日(日)
大阪府 シアトリカル應典院

脚本・演出:坂本涼平
出演:小野村優、荘司歩美、中野聡、三浦求、芦川諒、江戸ハレ、西川さやか、泉侃生、上杉逸平、北岡悠、久保健太、熊谷みずほ、誉田万里子

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坂本企画︎◾︎7月『天の光とすべての私』 @kahatarebosi

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