石丸幹二がMET「トスカ」の魅力を語る「心がキュキュキュと」

METライブビューイング「トスカ」のトークイベントが昨日2月17日に東京・新宿ピカデリーで開催され、石丸幹二が登壇した。

METの通称で知られるアメリカ・ニューヨークのメトロポリタン歌劇場。METライブビューイングでは同劇場の最新オペラ公演をスクリーンで上映しており、本イベントは今シーズン4作目となるプッチーニ「トスカ」新演出版の公開を記念して行われた。

石丸は劇中のアリア「星は光りぬ」が流れるなかイベントに登場。「オリンピックの期間真っ最中ですが、今日はオペラを楽しみましょう」と観客に挨拶した。「トスカ」については「今回のMETライブビューイングのラインナップの中で一番演劇的」とコメントし、「特に3幕の『星は光りぬ』のところは心がキュキュキュとなりますから、ハンカチを忘れてはいけません」と見どころをアピールして会場を盛り上げる。

また石丸は、本作に出演するオペラ歌手たちの魅力についても語った。「オペラの中で主役がオペラ歌手という作品はあまりない」と言い、トスカ役のソニア・ヨンチェヴァについて「オペラ歌手の役だからこそとても技術が必要な役なので、そこを注目して見てもらいたい」と述べる。またジェリコ・ルチッチ演じる悪役のスカルピアにも言及し、「スカルピアの攻め方が憎々しいけどセクシーさも感じられて素晴らしく、私も役者として盗もうと思いました」と話した。

最後に石丸が「『トスカ』は悲劇だけれども、『愛のために死ねる』という気持ちを感じて心ゆさぶられます。それこそがオペラの良いところです」と締めくくり、イベントは終了した。METライブビューイング「トスカ」は2月23日まで全国公開され、東京・東劇でのみ3月2日まで上映される。