「プルートゥ PLUTO」が、1月の東京公演を経て、2月8日にイギリス・ロンドンのバービカン・シアターにて開幕した。
2月8日のロンドン公演初日には、アダム・クーパーやアクラム・カーン、またナショナル・シアターのアソシエイト・ディレクター、
初日を終えたラルビは、客席のビビッドな反応を受けて「僕が面白いと思っていた箇所が大受けして、うれしい限りです。バービカン・シアターは海外の多様なカンパニーの作品を上演する劇場のせいか、観客がとてもオープンな姿勢ですね。深く作品に共感してくれている様子が、手に取るように伝わってきました」と手応えを語る。
アトム役の森山は「日本ではストーリーを知ってる人も多く、シリアスに観る傾向がありましたけど、こちらの人たちは、フランクに観てくれている感じですね。僕たちとしては、環境が変わって、キャスト・スタッフのクルー全体がいい緊張感を持ってできたので、今日はよかったと思います。ただ字幕とセリフの関係性について、もう少し考えていった方がいいと思うんですよね」と、先々のツアーを見据えて冷静に分析した。
大東は「イギリスは世界でもっともマンガを読まない国と聞いていましたけど、原作を知らなくても、十分わかってもらえましたね。原作の浦沢直樹さんとも話したんですが、マンガにはなじみが無くても、マンガを舞台化した演劇『プルートゥ PLUTO』から、イギリスの人たちがマンガへの興味を持ってくれるようになったら、面白い展開になるぞと思いました」と語った。
また観劇を終えたアダム・クーパーは、「心を揺さぶられる感覚でした。これは単なる物語ではなく、私たちが住む現実世界にもリンクし、人類への強いメッセージ性を感じました。映像や大道具の使い方も賢くて斬新。日本人の俳優、ダンサーたちの表現は素晴らしく美しかったです。私たちに必要なのはバックグラウンドが違うお互いを受け入れること、そして『愛』。それを世界に広げていかなければいけないでしょう」と熱いコメントを寄せている。
本作はイギリス公演のあと、オランダ、ベルギーを巡る欧州ツアーを行い、3月には大阪・森ノ宮ピロティホールにて凱旋公演を行う。
「シアターコクーン・オンレパートリー2018 手塚治虫生誕90周年記念 鉄腕アトム『地上最大のロボット』より『プルートゥ PLUTO』」
2018年1月6日(土)~28日(日)※公演終了
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2018年2月8日(木)~11日(日・祝)※公演終了
イギリス Barbican Theatre
2018年2月15日(木)~17日(土)
オランダ Stadsschouwburg De Harmonie
2018年2月22日(木)~24日(土)
ベルギー deSingel Red Hall
2018年3月9日(金)~14日(水)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
原作:『PLUTO』(
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法水/norimizu/노리미즈🍉 @norimizu
あ、そうか。『嗤うカナブン』の演出家は現在ロンドンで舞台に立ってるのか。▼「プルートゥ」欧州ツアー開始、森山「クルー全体がいい緊張感持ってできた」 - ステージナタリー https://t.co/oUixoUKHM8