会見には高世、
続けて「トップに就任したときは、その歴史の重さを引き継いでいけるのか不安でしたが、平成15年の解散をはじめ、さまざまな経験を経て、自分たちなりに頭を打ちながらも精一杯がんばっていくことが、OSKの未来につながることではないかと思って、一生懸命やってきました」と自身の活動を振り返った。そして「4月には新入生も入団します。これまでに教えていただいた、たくさんのことを下級生たちに伝え、全員でキラキラしたOSKをお見せしたいと思います」と意気込みを語り、コメントを締めくくった。
「レビュー 春のおどり」は5月19日から27日まで大阪・大阪松竹座、「レビュー 夏のおどり」は7月5日から9日まで東京・新橋演舞場にて。第1部では西川箕乃助が構成・演出・振付を手がける「桜ごよみ 夢草紙」が、第2部では名倉加代子が作・演出・振付を手がける「One Step to Tomorrow!」が披露される。西川は、「高世さんのがんばってきた姿はたくさん見てきました。今回の作品では、高世さんのこれまで道のりを、私なりに思い起こしながら、形にしていきます」とコメント。名倉も「とにかく高世さんのやりたいことをできるだけ盛り込もうと思っておりまして、高世さんの思いを、みんなで一緒に盛り上げていきます」と構想を語った。
また会見では同席していた団員らが、高世との思い出話を披露する一幕も。桐生は「受験の際、1年先輩の高世さんを見て、こんなにきれいな人が世の中にいるんだ!と思いました。66年ぶりに大阪松竹座の舞台に立てることが決定したときは、劇団員23名で喜んだことを覚えていますし、一緒にたくさんの涙も流しました。この流した涙は、現在の劇団員の数につながっていると思っています。何よりも高世さんの1期下でいられたことに喜びを感じています」と語り、「高世さんのラストステージ、1日1日後悔のないようにお稽古を勤めます」と意気込む。
初舞台が高世の彼女役で緊張したと言う楊は、「高世さんと同じ出身地だったこともあり、たくさんお話をしていただきました。当時は大阪の環境にまだ慣れずにいる心細い私を、いつも支えてくださったことを昨日のことのように覚えています」と当時を振り返り、「高世さんのラストステージ、全身全霊でがんばります」と宣言した。
真麻は「研修生のころ、よく怒られていました。舞台に対して厳しい方というイメージが強いです。男役のシルエットについて指導をいただき、注意されることも多かったです。ほかにも高世さんからはたくさんのことを勉強をさせていただきました」と感謝を述べ、続く悠浦は「まだ実習生でお稽古場に入るのも緊張していた頃、廊下で練習をしていたら、遠くから高世さんが歩いてこられ、ご指導してくださったことを今も覚えています」とエピソードを明かす。
舞美は「入ったばかりの頃から、とても分かりやすく教え、向き合ってくださったことに感謝しております。私は9年目になりますが、今でも変わらず教えてくださり大変うれしく思います。最後の最後まで高世さんについて行きますので、よろしくお願いいたします」とコメント。白藤は「幼い頃からOSKのファンだった私にとって、客席から観ていた高世さんが、こんなに近くにいらっしゃるので、入団当時はしばらくファンの感覚が抜けないままお稽古をしていました。学年を重ねるにつれて、少しずつ高世さんに近付けるうれしさは今でもあります。高世さんの最後の公演にご一緒できることが本当に幸せです」と喜びを語った。
「レビュー 春のおどり」は3月17日、「レビュー 夏のおどり」は5月19日にチケットの一般販売がスタートする。
OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」
2018年5月19日(土)~27日(日)
大阪府 大阪松竹座
OSK日本歌劇団「レビュー 夏のおどり」
2018年7月5日(木)~9日(月)
東京都 新橋演舞場
「桜ごよみ 夢草紙」
構成・演出・振付:西川箕乃助
「One Step to Tomorrow!」
作・演出・振付:名倉加代子
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