「新春浅草歌舞伎」開幕、尾上松也らが鏡開き「男密度が上がり暖かく感じます」
2018年1月2日 22:43
1 ステージナタリー編集部
「新春浅草歌舞伎」が本日1月2日に東京・浅草公会堂にて開幕。公演に先駆け、同日には出演者による鏡開きが行われた。
尾上松也は「皆さん、こんなに朝早くからお集まりいただきありがとうございます」と挨拶。さらに「去年に比べて出演俳優の人数が増えまして、また華やかな形で浅草歌舞伎ができます」と見どころを語り、「毎年のことではございますが、諸先輩方にお教えいただいたことをしっかりと1カ月間出し切りまして、また自分の中でも次につなげられるように精一杯勤めたいと思いますので、ぜひとも何度でもお越しいただいて、私どもの成長を観ていただきたいです」と観客に呼びかける。
3年ぶりの浅草歌舞伎出演となる中村歌昇は「今まで出ていたメンバーのみんなが3年の間に浅草歌舞伎の基礎を築いてくれたので、私はそれに乗っかって何とかみんなに負けないように精進していけたらなと思っております」と場を和ませる。続く坂東巳之助は昨年の鏡開きを振り返り「この鏡開きは毎年本当に寒うございますけれども、特に去年などは人数が少なかったものですから、隙間風が入り込みまして、随分寒い思いをしました。けれども今年これだけ男密度が上がりますれば、随分と暖かく感じます」と同じく場を和ませる。さらに「この暖かいメンバーと一緒に、浅草の街を盛り上げて、熱い熱い公演にしてがんばって参りたいと思います」と意気込んでみせた。
続く坂東新悟は「浅草歌舞伎というものは、出演者もさることながら、お客様の層も若い公演でございます。あまり歌舞伎を観たことのないお客様には歌舞伎の演目の幅広さを知っていただいて、『あなたのこと子供の頃から知っているわよ』というお客様には温かい目で私どもの成長を見守っていただいて、そして浅草の街を楽しんでいただければと思います」とメッセージを送る。
「まだまだ若手でまだまだ拙い芸だとは思いますけれども、やれるだけの稽古をして、先輩方にできるだけのお稽古をしていただきました」と語るのは中村種之助。「この初日を迎えられることを本当にわくわくして年を越しました。このわくわくがお客様にも伝わって帰るときには来てよかったなと思っていただけるような公演にしたいと思っております」と抱負を述べた。
2年ぶりの出演となる中村米吉は「大きな2つの役を勤めさせていただくにあたりまして、いっぱいいっぱいで、どうしようかというような気持ちではありますが、とりあえず一生懸命教えていただいたことを反芻しながら毎日毎日を勤めていくようにしてきたいと思います」と挨拶。7年連続出演の中村隼人は「今年は『ワンピース』だったり『NARUTO』だったり、新作の歌舞伎公演に出演する予定が多いですけれど、そういう1年を古典が勉強できる新春浅草歌舞伎でスタートがきれるというのは本当にありがたいと思っております」と真摯に語る。
4年連続の出演となる中村歌女之丞は「今年も錦之助さん、そして若手の皆さんと一緒に熱い舞台を勤めたいと思います」とコメント。6年連続で出演となる中村梅丸は「3役勤めさせていただきますが、すべて初役で勤めさせていただきます。25日間しかありませんので、とにかく毎日成長しけるように毎日早く寝て早く起きて充実した健康的なひと月にしたいと思っております」と挨拶し、中村錦之助は「大入り満員札止めになるようにしたいと思いますので、ご声援よろしくお願いいたします」と観客に呼びかけた。
「新春浅草歌舞伎」は、1月26日まで東京・浅草公会堂にて上演される。第1部に「義経千本桜 鳥居前」「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」、第2部に「操り三番叟」「双蝶々曲輪日記 引窓」「銘作左小刀 京人形」がラインナップ。さらに「新春浅草歌舞伎」恒例の「お年玉<年始ご挨拶>」が第1部、第2部共に行われる。
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