「文豪ストレイドッグス」異能力バトルに“演劇”参戦、文スト愛を「増し増しで」

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舞台「文豪ストレイドッグス」が、本日12月22日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場ホールにて開幕した。

舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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作を御笠ノ忠次、演出を中屋敷法仁が手がける本作は、「ヤングエース」(KADOKAWA)にて連載されている朝霧カフカ原作、春河35作画による同名マンガを舞台化したもの。孤児院を追い出され、ヨコハマを放浪する少年・中島敦は、鶴見川で入水していた太宰治を助けたことをきっかけに、探偵集団・武装探偵社が追う「人食い虎」の捜索を手伝うことに。やがて敦は武装探偵社に入社するが、凶悪なマフィア・ポートマフィアの芥川龍之介にその身を狙われることになり……。

多和田秀弥演じる太宰治。能力名は「人間失格」。

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劇中では各キャラクターの異能力を、映像や俳優たちのアクション、効果音で巧みに表現。アンサンブルの面々は時に川の水を、時に電車の乗客を、変幻自在に演じ分けていく。原稿用紙を模した背景が配置されたステージ上を、中島敦役の鳥越裕貴らキャスト陣は軽やかに動き回り、真剣なバトルシーンのみならずコミカルなやり取りでも観客を魅了した。

写真左から芥川龍之介役の橋本祥平、中原中也役の植田圭輔、中島敦役の鳥越裕貴、太宰治役の多和田秀弥、国木田独歩役の輝馬。

写真左から芥川龍之介役の橋本祥平、中原中也役の植田圭輔、中島敦役の鳥越裕貴、太宰治役の多和田秀弥、国木田独歩役の輝馬。[拡大]

ゲネプロ後には鳥越のほか、太宰治役の多和田秀弥、国木田独歩役の輝馬、芥川龍之介役の橋本祥平、中原中也役の植田圭輔が取材に応じた。座長を務める鳥越は「作品への愛を全力でみんなでぶつけて、舞台『文豪ストレイドッグス』としての新たな魅力を伝えられたらと思います」と意気込み、これに多和田も「きっと『文スト』のファンの方にもその愛が届くのではないのかなと思う。僕たちとお客さんとで、新しい『文豪ストレイドッグス』の1歩目を踏み出せたら」と続けた。

舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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また植田が「この作品を舞台でどう表現するのかと思う方も多いでしょうが、いい意味ですべて裏切っていくような作品。“演劇という表現”を異能力として使って、皆さまに舞台『文豪ストレイドッグス』の世界を届けられるのではないかと」と言うと、鳥越は「シャレてますねえー!」と冷やかした。そして本編の観どころについて、輝馬は「僕はツッコミ担当のキャラクター。そうしたツッコミだとか、1人ひとりの絡みを見てほしいな」とアピール。多和田は「太宰は登場人物それぞれからいろんな思いをぶつけられるキャラクター。そのモテモテぶりを見てもらいたい。そして自殺愛好者という役柄でもあるので、どんな自殺方法をするのかを楽しみにしてもらいたいです」と語る。

舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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橋本は「たぶん一番僕が技を出してるんですけど、小学生の頃から本当に技を出したかったんですよ。その生き生きしてる僕をぜひ見てほしい。もちろん芥川として、ちゃんと殺しにかかります!」と気合い十分。植田はこれに「(殺しにかかるという表現は物騒だから)『叩きのめす』にしとこうか」とフォローを入れて取材陣を沸かせつつ、「新しいジャンルとして“チビカッコいい”というのを世間に広めたいと思ってるんですが、自分の身体を使って、中原中也が本当にカッコいい男だということを広めていきたい」と強調した。

舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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また「どんな異能力を使いたいか」という質問に、鳥越は「何をやってもウケる、スベりしらずの能力」と答え、橋本も「(笑いがとれる)百笑い」と重ねる。多和田は「眠気が吹っ飛ぶ、眠り要らずという能力」、輝馬は「台本を1回見ただけで全部覚えられる能力」と次々に述べたが、植田が「みんなが幸せになれる能力」と優等生な回答をすると、「うわー!」「こういう奴ですよ!」と大ブーイング。和気あいあいとしたカンパニーの空気をうかがわせた。

舞台「文豪ストレイドッグス」ゲネプロの様子。

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演出の中屋敷法仁についてキャスト陣は「稽古中から遠慮なく笑ってくれる、一番のお客さん」「一番この作品を楽しんでるかもしれないです。今日もゲネをやりながら中屋敷さんの笑い声が聞こえてきた(笑)」と口を揃える。橋本は「役者のことを本当に愛してくれて。稽古中に(植田のことを)『植ちゃん、植ちゃん!』と叫びすぎて喉を枯らしていました」と、愛情たっぷりのエピソードを明かした。

最後に鳥越が「スタッフさん、キャストさん、原作のチームの皆さんも舞台『文スト』に対してすごく愛をくださっている。お客様の愛を、僕らの愛でまた増し増しに返せるように、舞台『文豪ストレイドッグス』を楽しんでいただけたらと思っております。ぜひ劇場で体験してほしいですね、“演劇”を!」と観客にメッセージを送り、会見は締めくくられた。

公演は12月24日までKAAT神奈川芸術劇場ホールにて行われ、1月12・13日に大阪・森ノ宮ピロティホール、1月31日から2月4日まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoと続く。なお完全新作の劇場版アニメ「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」は、3月3日に封切られる。

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舞台「文豪ストレイドッグス」

2017年12月22日(金)~24日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2018年1月12日(金)・13日(土)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

2018年1月31日(水)~2月4日(日)
東京都 AiiA 2.5 Theater Tokyo

原作:テレビアニメ「文豪ストレイドッグス」
作:御笠ノ忠次
演出:中屋敷法仁
協力:朝霧カフカ・春河35

キャスト

中島敦:鳥越裕貴
太宰治:多和田秀弥
国木田独歩:輝馬
江戸川乱歩:長江崚行
谷崎潤一郎:桑野晃輔
宮沢賢治:堀之内仁
与謝野晶子:今村美歩
谷崎ナオミ:齋藤明里
芥川龍之介:橋本祥平
梶井基次郎:正木航平
泉鏡花:桑江咲菜
樋口一葉:平田裕香
中原中也:植田圭輔
ほか

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(c)舞台「文豪ストレイドッグス」製作委員会

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考重 ルノ @kangaeruno

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