なぜ白象を「助けたい」のか? (劇)ヤリナゲがあなたに問いかける

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(劇)ヤリナゲが「試験1『白象』」を12月23、24日に東京・十色庵で上演する。

「試験1『白象』」チラシ

「試験1『白象』」チラシ

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「試験」シリーズは「物語になる前の『問い』を提示する」というコンセプトが掲げられた企画。「白象」は宮沢賢治の童話「オツベルと象」をモチーフに、「なぜ、私は白象を『助けたい』のか?」「なぜ、私は白象を『助ける』ことを主張するのか?」という問いを観客や出演者、スタッフに投げかけて物語を展開していく。

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越寛生 コメント

「オツベルと象」という宮沢賢治の童話があります。賢治が生前発表した数少ない童話です。地主のオツベルのもとに白い象が現れます。この象はたいへん純粋なやつで、ずるがしこいオツベルはだまして奴隷のような労働をさせます。中学校の国語の授業でやって、かわいそうな話だなあと思いました。
あるときこの話を思い出して「白象」という言葉を調べたら、「厄介者」という意味があると知りました。昔タイの王様は嫌いな廷臣に白象を贈ったそうです。王様からの贈り物を殺したり逃がしたりするわけにはいかないが、なにぶん象なので餌代がかさむし場所も取る。それで「維持費はかかるが役に立たないもの」みたいな意味が生まれたのです。
この、純粋な「白象」と、役に立たないものとしての「白象」を重ねて、上のような問いを立てました。私自身に対する問いですが、もしよければ一緒に考えにきてください。

(劇)ヤリナゲ「試験1『白象』」

2017年12月23日(土・祝)、24日(日)
東京都 十色庵

作・演出:越寛生
出演:浅見臣樹、越寛生、三澤さき

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