BSP(ブルーシャトルプロデュース)「新選組」が、本日12月15日に東京・あうるすぽっとにて開幕する。これに先駆けて昨日14日に公開ゲネプロが行われた。
幕末における新選組の活躍を池田屋事件まで描く本作。近藤勇、芹沢鴨、土方歳三、沖田総司それぞれの隊士の視点で描かれる4つの物語を「暁ノ章」「宵ノ章」に分けて2話ずつ展開する。14日に行われたゲネプロでは、第3話「土方歳三の憂鬱」、第4話「沖田総司の純愛」の2作品を上演する「宵ノ章」が披露された。
第3話「土方歳三の憂鬱」は、
田中は人を斬り殺すほどに剣に狂い、自らを制御できなくなりそうになる土方を狂気的な表情や鋭い動きで表現。土方の四方八方を俳優が囲み、動きをシンクロさせて鏡写しのように見せるダンスや、役者が人力で動かす襖(ふすま)、所せましと舞台上を駆け回る隊士たちのアクション、殺陣により物語はスピーディに繰り広げられた。
一方の第4話「沖田総司の純愛」は、
鐘ヶ江は深い闇を抱えながらも新選組の一番隊組長として剣才をふるい、池田屋事件では近藤隊の一翼を担う沖田の人間としての不器用さをも表現しながら熱演。石田は紅一点のあかりをミステリアスな雰囲気で艶やかに演じた。
ゲネプロ後に行われた囲み取材には鐘ヶ江、田中、
田中は2つの章について「密接に関係し合っているので、もう片方の章を観ると、また違う感想になるんじゃないかなと思います。土方は自分自身と戦う役ですが、『暁ノ章』でも芹沢の暗殺シーンがあったり、表裏一体なお話になっています」とコメントした。
新選組の敵である長州藩・吉田稔麿役を演じる松田は「実は僕の中でどの話が一番面白いか順位をつけています……」と発言。周りから「(順位の発表を)千秋楽まで待とうよ!」というツッコミが入ると、松田は「観るたびに、その順位が変動していくところが今回のBSPの魅力だと思います。お客様にもぜひたくさん観ていただき、順位をつけていただきたいです」と呼びかけた。
鐘ヶ江は本作にかける意気込みについて「もう幕が開くので、最後の最後の瞬間まで突き進んで、何があっても生き抜きたいと思います。(千秋楽公演が)終わったときには楽屋まで歩けないぐらいになって、舞台袖でくたばってもいいくらいの気持ちでやりいです」と感慨深げに語った。
山本は「『近藤勇の大志』のタイトルで、自分が第1話をやらせていただいているんですけれど、その大志は4話目で完結します。新選組の局長として最後までメンバーを愛そうと思っています」と宣言した。
山南敬助役を演じる土倉はゲネプロを振り返り「『宵ノ章』は後編ではあるのですが、こちらだけご覧いただいても充分通用するなと実感しました。ですが、ぜひ両作とも観ていただきたいです」と呼びかけた。東京公演は12月23日まで、大阪公演は1月20日から29日まで、大阪・ナレッジシアターにて行われる。
BSP(ブルーシャトルプロデュース)「『新選組』暁ノ章 / 宵ノ章」
2017年12月15日(金)~23日(土・祝)
東京都 あうるすぽっと
2018年1月20日(土)~29日(月)
大阪府 ナレッジシアター
脚本・演出:
音楽:
キャスト
沖田総司:
土方歳三:
芹沢鴨:
近藤勇:
新見錦 / あかり:
山南敬助:
井上源三郎:青木威
永倉新八:
藤堂平助:
斎藤一:中内天摩
原田左之助:
桂小五郎:
岡田以蔵:
吉田稔麿:
(東京公演・子役)丸山大虎、小薬英斗、野田哲平、上田弦
(大阪公演・子役)星島青空、丸本凌輔、田部友二郎、
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