飛鳥山野外舞台を会場に選んだ理由について、池亀は「公園という誰もが自由に行き交う場所に突如存在している格式ある能舞台。この異様な空間でいつか演劇をやりたいと演出家としての欲求が強烈に刺激されました」と説明。さらに、「どこかの誰かの仕事帰りに、休みの日に、ふらりと訪れた劇場で楽しんでいただける娯楽、そんな日常の中に2時間だけ入り込む非日常空間になりたいと願っています」と抱負を語った。なお本作は、2018年2月から4月にかけて開催される「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」の参加作品にラインナップされている。
また3月の本公演に先駆け、12月31日に花まる学習会王子小劇場にて「『ゴミくずちゃん可愛い』屋根付きバージョン上演&参加者みんなで作戦会議」を実施。イベントでは、3月に使用予定の戯曲の上演と、観客参加型のミーティングが行われる。
さらに本公演に向けて、現在クラウドファンディングを実施中。目標金額は100万円で、支援は12月28日23:59まで受け付ける。詳細は公式サイトで確認を。
池亀三太コメント
「飛鳥山野外舞台」の存在を知ったのは、6年ほど前、飛鳥山公園を偶然訪れた時でした。公園という誰もが自由に行き交う場所に突如存在している格式ある能舞台。この異様な空間でいつか演劇をやりたいと演出家としての欲求が強烈に刺激されました。
「ぬいぐるみハンター」の演劇は常々、演劇好きな層だけでなく普段演劇に接することのない方々に向けてもその劇世界の扉を開いておきたいと考えています。どこかの誰かの仕事帰りに、休みの日に、ふらりと訪れた劇場で楽しんでいただける娯楽、そんな日常の中に2時間だけ入り込む非日常空間になりたいと願っています。まさに公園の中に存在する能舞台は日常の中に出現した非日常空間です。
「ゴミくずちゃん可愛い」は物語はいたってシンプルで、人々の生活の場を描きます。そこに居つく者、そこを通り過ぎていく者。人々がやってきては去っていく。誰もが経験するであろう見送る側と見送られる側を繰り返します。多くの方が行き交う場所であり、地域の方の生活の一部となっている公園で、そんな架空の世界を出現させることで、この世界と物語世界の境界を曖昧にし、鑑賞するだけのもで終わらず、体験として観客によりダイレクトに物語を伝えることができるのではないかと思っています。「今日は風が強いな」とか「日が落ちてきたな」という目の前の事実を物語の登場人物と同じように観客が体感する演劇。演出家として、表現欲求をこれほどまでに駆り立てられたことはないような気がします。
「佐藤佐吉大演劇祭2018in北区」参加作品 ぬいぐるみハンター「ゴミくずちゃん可愛い」
2018年3月3日(土)・4日(日)
東京都 飛鳥山野外舞台
作・演出:
出演:
「『ゴミくずちゃん可愛い』屋根付きバージョン上演&参加者みんなで作戦会議」
2017年12月31日(日)
東京都 花まる学習会王子小劇場
出演:内山拓磨、大垣友、加藤広祐、かすみまい、カン・チャンガン、葛生大雅、國井さえ、新開知真、須田千珠子、早舩聖、宮地洸成、山平里穂
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森正祐紀 @ymo1001bpm
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