ミュージカル「HEADS UP!」の再演が、本日12月14日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で開幕する再演初日に先駆けて、昨日13日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
2015年に初演された本作は、原案・作詞・演出を
とあるミュージカル作品が通算1000回目の公演を終え華々しく終了するはずだったが、主演を務めるベテラン俳優・小山田丈太郎のひと声で、1001回目を上演することに。舞台美術のほとんどが廃棄済みで、キャストやスタッフも足りない状況下、舞台の指揮を執るのは今回がデビューとなる新人舞台監督の新藤だった。本番当日になっても演出家は劇場に到着せず、チケットはすでに完売。スタッフたちはなんとか幕を開けようと奮闘する。
劇中では、ほとんど何もない素舞台にセットが組まれていき、照明、音響、衣裳、制作と各セクションのスタッフが本番に向けて奔走する。哀川はベテラン舞台監督の加賀美役をどっしりとした存在感で演じ、相葉は頼りなさげだが、舞台への情熱を内に秘めた新人の新藤役をコミカルかつ実直に演じた。
また真昼野ひかる役の
1幕ではスタッフたちがトラブルをかいくぐりながら、なんとか舞台の幕を開ける場面までを展開。2幕では、舞台の幕が降り、“バラシ”と呼ばれる劇場の撤収作業までが描かれ、舞台を裏から支える人々の思いが語られた。
ゲネプロ前に行われた囲み取材にはラサール、哀川、相葉、橋本、青木、池田、大空、中川が登壇。ラサールは再演について「ダンスは全部変えているナンバーもあり、笑いも増えています。初演はバタバタしてリアルな『HEADS UP!』だったのですが、再演は再演でバタバタしました」と笑いを交えて挨拶した。
中川は本作について「初演では、いろんな人の思いがあって幕が開くんだと気付かされました。再演では劇場付雑用係とはどういう人間なのか? 興味深く観ていただけるように機微を表現できたら」と感慨深げに語った。
記者から再演への意気込みを尋ねられた哀川は「舞台上ではミュージカル界のプロフェッショナルの方々との共演を楽しませてもらってます。あとは自分がどれだけお客さんを納得させられるかですね」と答えた。
相葉は「初演では、お客様が入ってようやく作品が完成するなと実感しました。今回も早くお客様に出会いたいです」と心境を述べ、作品については「スタッフさんへのリスペクトが、ガンガン上がってます」とコメントした。
大空は初演を振り返り、「2年前はみんなで模索しながら作っていましたが、再演ではもう1つ深いところに入れた気がします」と語り、再演から参加する池田は自身の役どころについて「何も知らない状態で(舞台制作に)入る役で、1番お客さんに近い役柄です。初演はお客さんとして観ていましたが、前作よりもブラッシュアップされています」と自信を覗かせた。
橋本はひと言「がんばります!」と威勢よく簡潔に意気込み、会場を沸かせる。青木は「私なりに舞台の経験を積み、スタッフさんの大変さや熱量を知りました。制作さんはお金のこと、お客さんが入るかどうかなど、現実的なことを考える役なので、裏方として作っている気持ちです」と締めくくった。
神奈川公演は12月14日から17日までKAAT神奈川芸術劇場、東京公演は2018年3月2日から12日までTBS赤坂ACTシアターにて。その後、1月から2月にかけて富山、長野、大阪、愛知で上演される。
ミュージカル「HEADS UP!」再演
2017年12月14日(木)~17日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場
2018年1月20日(土)
富山県 オーバード・ホール
2018年1月26日(金)・27日(土)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
2018年2月2日(金)~4日(日)
大阪府 新歌舞伎座
2018年2月15日(木)・16日(金)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2018年3月2日(金)~12日(月)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
原案・作詞・演出:
脚本:
作曲・音楽監督:玉麻尚一
振付:川崎悦子
出演:
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