2018年1月に上演される「浅草新春歌舞伎」の製作発表が、本日12月4日に都内で行われた。
若手歌舞伎俳優の登竜門として知られる「新春浅草歌舞伎」。製作発表には、出演者の
「浅草新春歌舞伎」に4年連続で出演する松也は「私どもの世代に受け継がせていただいて4年目。今回も非常に華やかにな舞台になるのではないかと思います」と挨拶。3年ぶりに参加する歌昇は「松也兄さんをはじめとしたメンバーが土台を作ってくれたと思っております。浅草という土地を盛り上げていけたら」と意気込みを述べる。巳之助は「このメンバーで作れることが楽しみです。互いに切磋琢磨しつつ、新年の浅草を楽しめる時間もあればいいのかなと」と笑顔をのぞかせた。
新悟は「2年ぶりですので、皆さんの期待を裏切らないよう一生懸命、勤めさせていただきます」と語る。種之助は「新たに挑戦する気持ちで、一月勤めたいと思います」と力強く宣言し、続けて米吉は「我々みんな大きなお役に挑戦させていただきます。先輩方の教えを大切にすることはもちろん、この機会を楽しみたいです」と心境を述べた。
隼人は「新年の浅草は、より活気付いて熱い街になります。その熱さに負けないよう、我々も一致団結して挑みたいと思います」と意気込む。6年連続で出演する梅丸は「今年からポスターにも出させていただきました。先輩方から教わりながら、少しでも成長できる、実りある一月にしたいです」と感慨深げに語った。
錦之助は「上置きという立場ですが、私も20代のつもりで務めたいと思っております」と気合いを見せつつ、「歌舞伎座では高麗屋のお兄様たちの三代同時襲名があり、国立劇場、演舞場でもお芝居を作っております。浅草も負けないよう、活気あるメンバーで作っていきたい。若手にとっては、将来、自分の本役となる役ばかりでございます。ここで技術を得て、次は自分たちが後進に芸を伝えられるよう、修行していただきたいと思います」と若手たちに投げかけた。
松也は「若手公演はいつも、芸に対して無我夢中で向かっていく姿勢です。ほとんどが初役ですが、この年代でしか観られないものがあると思います」と述べ、「まだまだ修行の身でござますので、先輩方がご指導くださったことを具現化できるようにするというのが大変だと思います。各々が責任をもって勤めなければいけない。芸とはまた違うところでも勉強させていただけると思います」と語った。
錦之助は「浅草公会堂は若手にちょうどいい劇場です。まずはお客様を全員を魅了できるように、次は新橋演舞場、最後は歌舞伎座で、1人で出てきても全体を魅了できる役者になってもらいたいと思っております」と若手たちにエールを送った。
「新春浅草歌舞伎」は、2018年1月2日から26日まで東京・浅草公会堂にて上演される。第1部に「義経千本桜 鳥居前」「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」、第2部に「操り三番叟」「双蝶々曲輪日記 引窓」「銘作左小刀 京人形」がラインナップ。さらに「新春浅草歌舞伎」恒例の「お年玉<年始ご挨拶>」が第1部、第2部ともに行われる。
「新春浅草歌舞伎」
2018年1月2日(火)~26日(金)
東京都 浅草公会堂
出演:
第1部:「お年玉<年始ご挨拶>」「義経千本桜 鳥居前」「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」
第2部:「お年玉 <年始ご挨拶>」「操り三番叟」「双蝶々曲輪日記 引窓」「銘作左小刀 京人形」
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- 新春浅草歌舞伎公式WEBサイト|松竹
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