シアターコクーン・オンレパートリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE vol.3「欲望という名の電車」の製作発表が本日11月6日に都内で行われ、出演者の
2002年の
会見に登壇したフィリップはまず、「『地獄のオルフェウス』では、何事にも代えがたい貴重な経験をさせていただきました。今回もまた素晴らしいキャストの皆さんと、最も偉大なアメリカの戯曲に挑めることをうれしく思います」と喜びを語り、「これまでに多くのプロダクションが『欲望という名の電車』を上演してきていますが、今回のプロダクションでは、とある家庭で起きた悲劇にとどまることなく、テネシーが表現しようとしていた大きな世界を体現できればと思います」と意欲を見せる。
蜷川演出版でも主人公のブランチを演じた大竹は、フィリップとの再会を喜ぶと共に、「15年前に蜷川さんとこの作品をやって、いつかもう一度やろうと約束していたんですが、残念ながら実現することは叶わなくて。蜷川さん亡きあと、誰と一緒にもう一度作品を立ち上げることを考えたときに、フィリップとだったら蜷川さんも『いいんじゃない?』と言ってくれる気がしたんです」と微笑み、フィリップに視線を送った。
ブランチの妹・ステラを演じる鈴木は「私が27歳くらいのときに、蜷川さんから『杏ちゃんが今の歳くらいでステラをやったら、ちょうどいいと思うんだよなあ』と言われたことがあって、そのときに初めて彼女の存在を意識したんです。蜷川さんが亡くなって、ステラとはもう出会えないのかなと思っていたところに、このお話をいただいてすごくラッキーだと思いました」とコメント。また鈴木の初舞台となった2003年の「奇跡の人」についても触れ、「大竹さんと共演させていただいた『奇跡の人』から私の演劇人生は始まりました。当時はヘレンケラーの役だったので、大竹さんの目を見ることができなかったのですが、今回はしっかりと目を合わせて、セリフを交わすことができる。その喜びに心が震えました」と胸中を明かした。
ステラの妹の夫・スタンリー役を務める北村は「『欲望という名の電車』という、素晴らしい戯曲に出会うことができて光栄です。今回は、これまでのプロダクションとは一味違う『欲望という名の電車』を皆さんにお届けできるのではないのでしょうか。本番まで約1カ月、魅力のあるスタンリー像を作っていけるようがんばります。期待してください」と意気込みを語る。そして、ブランチに恋するミッチ役の藤岡は「僕が演じるミッチは、187cm、93kgという体型なんですが、僕自身は171cm、64kg。さあ、あと30kgどうしましょう……? ということで、約1カ月後の本番に向けて、“太ります宣言”をさせていただきます(笑)」と会場の笑いを誘った。
東京公演は12月8日から28日までBunkamura シアターコクーン、大阪公演は2018年1月6日から8日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて行われる。
シアターコクーン・オンレパートリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE vol.3「欲望という名の電車」
2017年12月8日(金)~28日(木)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
2018年1月6日(土)~8日(月・祝)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作:
演出:
翻訳:小田島恒志
出演:
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