劇団四季65周年「ソング&ダンス」最新作、加藤敬二「大きな財産になる作品」

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劇団四季「ソング&ダンス 65」が、10月5日に東京・自由劇場にて開幕。これに先がけ、本日10月3日に公開舞台稽古と、構成・演出を手がける加藤敬二の取材会が行われた。

加藤敬二

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本作は、1999年に創立45周年記念企画としてスタートした「ソング&ダンス」シリーズの最新作。ミュージカルの名曲の数々にアレンジを加えて再構成したショー形式の作品となっており、劇団創立65周年記念公演の1つとして上演される今作には、これまで本シリーズを担当してきた加藤に加え、脇坂真人、松島勇気、永野亮比己が振付として初参加する。

加藤敬二

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取材に応じた加藤は「劇団創立55周年の際は、ピカピカの宝石を宝箱から取り出すようなイメージで作りましたが、65周年では“これまでの道と、これからの道”をコンセプトに作ってきました」とこだわりを明かすとともに、「劇団の中でクリエイターを育てていきたいと思い、脇坂、松島、永野の3人と、フラメンコを得意とする多田毬奈に振付をしてもらうことにして。思った以上に個性的なアイデアがたくさん出てきて、充実したリハーサル期間になりました。本作は、65周年以降の劇団の大きな財産になっていくのではないかと思います」と手応えを見せた。

劇団四季「ソング&ダンス 65」公開舞台稽古より。(撮影:荒井健)

劇団四季「ソング&ダンス 65」公開舞台稽古より。(撮影:荒井健)[拡大]

また本作の構成について、「スポーツをイメージした要素と楽器演奏のパートを毎回必ず入れているのですが、今作ではマリンバを使用しました。2カ月半でマスターするのは難しいと言われましたが、『とにかくやらせてくれ』とお願いして。『必ずやり遂げる』というマンパワーが作品を支えている、これこそ劇団四季のよさだと思います」とこだわりを明かす。さらに、作品を作るうえで心がけていることを問われた加藤は「あまり具体化しすぎず、余白を作ることでしょうか。作品を具体的に表現しすぎると、1つの見方しか提示できないですからね。お客様それぞれの感性で受け取ってもらえるように、あえて抽象的にしているところがあります」と作品にかける思いを述べた。

なお振付を担当したメンバーはコンペで選んだといい、「『振付をやってみたい人はいるか?』と劇団中に声をかけたんです。さらに今回は、シリーズ初出演のキャストも多い。今まではおなじみの顔ぶれで上演していましたが、今回はその垣根を取っ払って、新たな才能を生かせる場にできればと思います」と若手のクリエイターたちに期待を寄せた。

東京公演は11月26日まで。2018年4月からは全国ツアーがスタートする。

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劇団四季「ソング&ダンス 65」

2017年10月5日(木)~11月26日(日)
東京都 自由劇場

2018年4月
東京、埼玉、千葉、神奈川ほか全国にて上演。

構成・演出:加藤敬二
振付:脇坂真人、松島勇気、永野亮比己、多田毬奈

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SWARO @chimaira351

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