「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」が、明日10月4日に東京・シアタークリエにて開幕。これに先がけて本日3日に囲み取材が行われた。
「土佐堀川」は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の原案となった、古川智映子による小説が原作。脚本を小池倫代、演出を
囲み取材には
17歳の浅子を演じる高畑の姿についてコメントを求められた夫・信五郎役の赤井は「可愛らしくて、さすがだと思います……」とたどたどしくコメント。浅子の舅で加島屋の主人・正饒を演じる小松は「意気込みと申しましても、早めに亡くなってしまう役なので、それまでの何分間に全精力を傾けるだけです」と述べ、作品については「楽しくやりながらもホロっとくる“喜劇の真髄”と言える作品です。ぜひハンカチのご用意を」と観客に呼びかけた。
女中・小藤役の南野は「人が支え合って大きなものを成していく作品です。みんなで助け合って、喜んで観ていただける芝居になっているんじゃないかと思います」と自信をのぞかせる。浅子のビジネスパートナーとなる正秋役の田山が「実は私も22歳から年を重ねていく役でして、カツラを4つも被ります。最後までカツラを脱がないので、熱くて熱くて……やっぱりハゲてるほうが楽だなと思いました」と述べると、高畑はすかさず「最強の頭をお持ちなのに。あれを使えばカツラが1個減ったのに……」とツッコみ、またもや会場を笑いで包んだ。
高畑は「演出の田村さんは、『セリフをいかに上手に言うかを忘れて、人と人とが紡ぎ合って生きてる、その瞬間を作れたら』とおっしゃっていました」と明かす。また初日を迎える緊張感については「藤山直美さんもおっしゃっていましたが、この緊張感、ドキドキがあるから辞められないんだと思いますね」と答えた。
大隈重信の妻・綾子を演じる紫は「稽古場で(高畑)淳子さんが汗かいて、涙流して、全力投球されている毎日を見ていたので、私たちも知らず知らずのうちに燃えるものがどんどん大きくなりました」と感慨深げ。浅子に大きな影響を与える五代友厚と女子大学設立を夢見る男・成瀬仁蔵を演じる葛山は「2役あるので、2人の想いを大事に演じたいです」と述べた。そして浅子の娘・亀子を演じる三倉は「稽古場ではメイクや衣装なしだったのですが、先輩方が演技の力で年を重ねられていく姿を目の当たりにして、勉強させていただきました」とエピソードを明かした。
本番中の体調管理について聞かれた高畑は「芝居が終わったらまっすぐ帰るのが一番です。飲みに行ったりは、言語道断ですよ。でも千秋楽後の打ち上げには酔っ払いが1体転がります」と笑顔を見せ、最後に「作品に命をかけたいと思います。1カ月近くの上演ですので、ご来場お待ちしております」と締めくくった。本作は10月28日まで東京公演が行われたのち、大阪、富山、広島、愛知、鹿児島、福岡、宮城を巡演する。
「土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」
2017年10月4日(水)~28日(土)
東京都 シアタークリエ
2017年11月1日(水)~5日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
2017年11月7日(火)
富山県 新川文化ホール
2017年11月15日(水)
広島県 呉市文化ホール
2017年11月17日(金)
愛知県 東海市芸術劇場 大ホール
2017年11月20日(月)
鹿児島県 宝山ホール(鹿児島県文化センター)
2017年11月23日(木・祝)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール
2017年12月2日(土)
宮城県 トークネットホール仙台
原作:古川智映子「小説 土佐堀川」(潮出版社)
脚本:小池倫代
演出:
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