「薄い桃色のかたまり」は、震災によって終点(折り返し地点)となった駅を舞台にした作品。町の復興を目指す住民たちの手により線路の復旧作業が進められていたが、ある日、線路の復旧は不要だと行政からストップがかかってしまう。そこへ、被災のショックで色彩を奪われたという恋人を探しに、東京からミドリがやってきて……。
同時収録される「少女ミウ」は、今年2017年5月に上演された被災地の加害者側に焦点を当てた作品だ。主人公・サエキミウの父親は“あの会社”の社員であり、賠償問題の責任者だったため、一家は見せしめのように避難指示区域に住まわされていた。やがて父親は失踪し、ミウを残して一家は心中してしまう。それから6年後、ミウは「災害からの復興」を少女の成長とともに辿るテレビ番組に引っ張り出され……。
本書の一般販売は9月26日より。なお、さいたまゴールド・シアター「薄い桃色のかたまり」は、10月1日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)にて。
さいたまゴールド・シアター第7回公演「薄い桃色のかたまり」
2017年9月21日(木)~10月1日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(大ホール内)
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