パルコ・プロデュース「アンチゴーヌ」が、2018年1月から2月にかけて東京、長野、京都、愛知、福岡で上演される。
アンチゴーヌ役を務めるのは、パルコ・プロデュース作品初出演となる
上演決定にあたって蒼井は「ちょうど10年前にこの戯曲に出会い、今まで何度も読み返して来ました。あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは」とコメントし、生瀬は「この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね」と抱負を述べる。
また演出の栗山は「すぐにでも舞台に立ち上げたくなるほどの熱い言葉の熱が、そこにはあった」と本作の魅力を語るとともに、「今の混沌とした時代を鏡に映し、この永遠に続く積極的な問いを、考えてみようと思う」と意欲を見せた。東京公演は2018年1月9日から27日まで東京・新国立劇場 小劇場の特設ステージにて行われ、東京公演のチケットは11月11日に発売される。
蒼井優コメント
ちょうど10年前にこの戯曲に出会い、今まで何度も読み返して来ました。あるセリフをどうしても生で聞きたいと思っていたのですが、まさかそれを自分が口にすることになるとは。
栗山さんとは「あわれ彼女は娼婦」でご一緒させていただき、生瀬さんとは「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」で、演出家と役者という立場でお会いしました。なので、お芝居をさせていただくのは初めてです。
尊敬するお二方を始め、スタッフ、キャスト皆さんと稽古できることが嬉しいです。本番思い切り楽しめるまで、稽古を頑張ります。
生瀬勝久コメント
今回共演する蒼井さんとは、「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」(2009年)という芝居で、演出家と女優という立場でご一緒しているので、非常にやりづらいです(笑)。演出家として偉そうなことをずっと言いましたから、「なんでこんなお芝居をする人に……」と言われないように頑張ります。
演出の栗山さんとは2作品でご一緒しているので、栗山さんを信じて演じるという図式はもう出来上がっていると思っています。また、この作品には力強い台詞がたくさんあるので、その台詞に負けないような芝居に自分をどう持っていけるか。毎回そうですが、自分のできることを精いっぱいやるということですね。
栗山民也コメント
随分まえからソフォクレスの「アンチゴーヌ」が好きで、何度も読み返し、いつか舞台化したいと思っていた。それから時が過ぎ、フランスの劇作家であるジャン・アヌイの翻案した「アンチゴーヌ」と出会った。ひどく面白かった。すぐにでも舞台に立ち上げたくなるほどの熱い言葉の熱が、そこにはあった。
絶対的な関係にある二つの精神が、一つのテーマで向き合いぶつかる。そこに激しく歪んだ世界が見えてくる。厳重に管理された国家という装置のまえで、「個」が無残にも壊されていく。だが、その「個」である一人の少女の声は、強い意志で、遠くギリシャの神話からわたしたちへと響く。今の混沌とした時代を鏡に映し、この永遠に続く積極的な問いを、考えてみようと思う。
パルコ・プロデュース「アンチゴーヌ」
2018年1月9日(火)~27日(土)
東京都 新国立劇場 小劇場(特設ステージ)
2018年2月3日(土)・4日(日)
長野県 まつもと市民芸術館(特設会場)
2018年2月9日(金)~12日(祝・月)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール(舞台上特設ステージ)
2018年2月16日(金)~18日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT(舞台上特設ステージ)
2018年2月24日(土)~26日(月)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール(舞台上特設ステージ)
作:ジャン・アヌイ
翻訳:岩切正一郎
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