木兎＆赤葦ら新キャラ登場！「ハイキュー!!」烏野メンバーがさらなる“進化”

「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“進化の夏”」が、昨日9月8日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕。これに先がけ、ゲネプロと囲み取材が行われた。

脚本・演出をウォーリー木下が手がける本作は、古舘春一のバレーボールマンガを原作とした「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」シリーズの最新作。劇中では、烏野高校、音駒高校、梟谷学園高校による東京合宿の模様が描かれる。

本作には、シリーズ最多となる30人のキャストが登場し、高い身体能力を生かしたダンスやパフォーマンスで白熱のバレーシーンを表現。月島が部活に対して抱く複雑な思いや、日向と影山の武器である速攻をめぐる2人の衝突を描いたシーンはもちろん、期末テストに苦しんだり部活後に一緒に帰ったりと、学校生活を送る烏野メンバーの姿も見どころの1つだ。また今作から参加するマネージャー2人の活躍にも注目したい。

囲み取材には、日向翔陽役の須賀健太、影山飛雄役の影山達也、月島蛍役の小坂涼太郎、山口忠役の三浦海里、孤爪研磨役の永田崇人、黒尾鉄朗役の近藤頌利、木兎光太郎役の吉本恒生、赤葦京治役の結木滉星、そして演出・脚本を手がけるウォーリー木下の9人が出席。座長の須賀は「今回は“進化の夏”ということで、烏野がどう強くなるのか、それを見つけ出していく夏合宿がテーマ。ポスタービジュアルなどで、いつもとは違う『ハイキュー!!』になるんじゃないかということは皆さんにも予想してもらってると思いますし、新しい『ハイキュー!!』をお見せできると思う」と自信たっぷりの様子。また、「ほかの取材でも『新しいハイキュー!!を見せる』とたくさん言っていたんですが、ひとつ変わらないのは運動量。そこに関してはいつまでたってもアナログな感じです。でもそれが演劇『ハイキュー!!』の魅力。僕らが汗をかいて、それが熱量につながっている。今作もそこは変わらず、でも“進化の夏”ですので進化をお見せできれば」と意欲を見せた。

新キャストの影山は「初参加ということに甘えず、全力でがんばっていきたい」とストイックに語り、小坂は「今回はいつもと一緒……まあ違うんですけど、ドラマの部分がすごく詰まった作品になった。そこは毎回慎重に丁寧にしっかり演じていきたいです。とても“熱い”夏になってます。まあ（今は）秋ですけど」と自分で自分につっこみながら挨拶。これを見ていた周囲のメンバーは「違うとか秋とか言わなくていい！」と一斉に笑い出し、カンパニーの仲の良さを見せつけた。

また三浦が「（公演を重ねて、山口のトレードマークの）そばかすも安定してきたんですけど……」とコメントし、記者陣をクスリとさせると、須賀が「はい、ややウケー」とツッコミを入れる一幕も。三浦は「“ややウケ”って書いてください」とアピールしつつ、「“進化の夏”ということで、みんなそれぞれ進化しようとあがいたりもがいたり。そのドラマを、今回舞台上で一生懸命演じています。情熱だけじゃなく、冷静さも忘れないように丁寧に演じていきたい」と真摯に語った。

音駒高校のメンバーを演じる永田と近藤は「今回、バレー部員である前に（皆が）1人の学生であることがすごくわかる作品になっています」「今作から音駒に、灰羽リエーフという新入部員が入っています。リエーフが入ったことによって、どんな化学反応が起こるか楽しみにしてください」と観客の期待を煽る。

吉本と結木が演じる梟谷学園高校の木兎と赤葦は、今作が初登場。吉本は「梟谷という強豪校は、題名にもある“進化の夏”の“進化”に1番影響があると思っています。黒尾もそうなんですけど、僕がツッキー（月島）と日向にどれだけ影響を与えられるか、それで進化の大きさが変わってくる。進化に直結する僕のパフォーマンスや芝居を、丁寧かつ大胆に、木兎っぽくがんばろうと思います。自分の力が120%発揮されたときの快感がすべてなので、がんばります」と作中のセリフを引用して抱負を述べる。続く結木が「120%以上の力でがんばろうと思います。梟谷が、どう烏野に影響力を与えられるかというのを……」と口にすると、「（吉本と）同じこと言ってんじゃん！」「同じ時間が繰り返された……！」とキャスト陣から声が上がった。

東京公演は9月10日まで。その後、9月から10月にかけて大阪、兵庫、宮城、福岡にて上演され、10月20日からは同じくTOKYO DOME CITY HALLにて東京凱旋公演が行われる。また10月29日の千秋楽にはライブビューイングも実施予定だ。

※初出時、出演者に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。