「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアー」が、本日8月2日から東京・東急シアターオーブにて開幕。これに先がけて公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
2012年7月に同作でブロードウェイデビューした
ゲネプロは全編英語・日本語字幕付きで進行。歌手志望の人妻ロキシーと、元ナイトクラブの歌姫ヴェルマ・ケリーという2人の悪女が、スキャンダラスなシンデレラストーリーを展開する。来日キャストとしてヴェルマ役のアムラ=フェイ・ライト、悪徳敏腕弁護士ビリー・フリン役の
米倉は、徐々にスポットライトを浴びていく女性の変貌ぶりを、堂々とした英語使いで表現。オーケストラの演奏に合わせてセクシーなダンスを披露する。2012年に続き、2度目のブロードウェイ公演を終えたばかりの米倉は、ロキシーを自信たっぷりに演じきった。
ゲネプロ後の囲み取材には、米倉、アムラ、ブレント、ロン、ロズが登壇。米倉は「来日キャストの皆さんとは今日が顔合わせだったんです。ほとんど初対面なんですよ。皆さん演じ方もパーソナリティも全然違うので、ドキドキしながらエキサイトしてました」とゲネプロを振り返る。2度目のロキシー役については「やっぱり楽しいです!」と笑顔で答えた。
アムラは米倉が演じるロキシーについて「ニューヨーク公演でご一緒して、またすぐに日本公演が始まるわけですが、彼女の英語は素晴らしくて、ここまで来るのにどれだけ努力が必要だったか。本当に大好きなロキシーです!」と賞賛の言葉を送った。
記者から「シカゴ」が長く愛されている理由について質問されると、ロズは「『シカゴ』はシンプルで、デリシャスで、セクシー。私は19年『シカゴ』に出ていますが、いまだにそう思っています」と感慨深げに述べる。続いてブレントは「『シカゴ』は音楽です。ダンスです。それからユーモアのセンスです。キャストによって大きく印象が変わるので、どのキャストでご覧になってもちょっとずつ違います。違いを楽しんでください」と観客に呼びかけた。
続けてロンは「『シカゴ』の物語は我々の文化、政治に密接に関係しています。初演された時には先進的なショーでしたが、上演が重ねられ、だんだんと時代に合ってきました。そして2017年になった今は、現在のアメリカそのものになってしまったと思います。そういった部分も愛されている理由ではないでしょうか」と語った。続いてマイクを向けられたアムラは「今、ロンさんが言った通りです!」と述べ、会場の笑いを誘った。
米倉は「私はかつて『シカゴ』ファンの一員でした。観てても、演じていても、『シカゴ』は本当に無駄のないミュージカルだと思うんです。主役だけじゃなくてキャスト全員まで気持ちが行きわたっていて、さらにオーケストラまで全部がひとつになっている作品だと思います」と作品への思いを口にする。さらに「アムラは昨日、日本に到着して、時差ボケで眠いそうですが、みんな今日が初顔合わせで、いろんなエネルギーが混じり合って素敵なショーができあがると信じています」と意気込みを述べた。
会見の最後には、昨日8月1日に誕生日を迎えたばかりの米倉を祝うバースデーケーキが登場。キャスト一同でバースデーソングを歌うサプライズが行われ、米倉は感激した笑顔を見せた。公演は8月13日まで東京・東急シアターオーブにて。
「ブロードウェイミュージカル『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアー」
2017年8月2日(水)~13日(日)
東京都 東急シアターオーブ
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