宝塚歌劇花組「Musical『ハンナのお花屋さん ─Hanna’s Florist─』」の制作発表会が、本日7月12日に都内で行われた。
ロンドンの閑静な高級住宅街にある花屋を舞台とした本作は、21世紀を生きる人々にとっての本当の幸せや人生の豊かさを問いかける、植田景子が手がけるオリジナルミュージカル。制作発表会の冒頭では、花屋を営むクリス・ヨハンソンを演じるトップスターの
続く会見には、明日海、仙名に加え、脚本・演出の植田、
仙名は「私はクロアチアからロンドンに働きに来た女性を演じますが、クロアチアが、かつて紛争が行われていた場所とは思えない美しい街で驚きました。私は現代物を経験したことがあまりないのですが、“花組でお花屋さん”というのが、なんて素敵なんだろうと思いワクワクしています」と目を輝かせる。
続いて小川理事長は「宝塚歌劇団は現在103周年を迎えております。“花組が元気だと宝塚が元気”とも言われており、花組は6作連続で大入りでして、これは花組の新記録。103年の歴史で一番伝統ある花組がこうしてがんばってくれているのは、明日海が中心となってメンバーを引っ張ってくれているおかげだと思っております。植田景子が手がけるハートフルなミュージカルを明日海・仙名のコンビがどう演じてくれるのか、楽しみでございます」と挨拶した。
作・演出の植田は「私個人としては、完全オリジナル作品が久しぶりでして、今回はキャラクター・ストーリーを書き下ろしています。ハードルも高いですが、作り手として非常にやりがいがあります。明日海さんがトップスターになってから、ご一緒するのは今回が初めて。企画を考えるときに悩んだのですが、花組は古典的な作品も続いていたので、カジュアルポップでハートウォーミングな方向性の作品となりました」と語る。続けて「仙名は女役トップになってから3作目ということで、この役は彼女にとって勝負どころになるのではないかと思います。彼女の魅力を引き出せればいいなと作っております。花組は明るくてポジティブな空気があって、お花屋さんにぴったりなので楽しみです」と語った。
記者から103周年を迎えた心境を尋ねられた明日海は「花組の主演男役に就任したのがちょうど100周年のときでしたので、そこから3年経ちますが、支えてくださるスタッフの方々の仕事の丁寧さ、宝塚を今へ繋いでくださった先輩方のお力と愛を常に感じております。これからも変わらず、その真心を受け継いでいかなければならないと感じております」と真摯に答える。仙名は「100周年、今までの宝塚を発展させてくださった上級生やスタッフの方々の思いをさらに次の時代に繋げていけたらと思います」と笑顔を見せた。
役どころについて明日海は「いろいろな取材の度に『お花屋さんに行くのが大好きだ』と申しておりましたら、お花屋さんの格好でブロマイドを撮影させていただけたことがあります。そして今回、まさか舞台の上でお花屋さんになれるなんて! 念願のお花屋さんになることができました。本当に今まで宣伝して来てよかったなと思いました」と会場の笑いを誘う。さらに相手役の仙名の魅力について「仙名は首席で入団しており、とっても優等生のイメージがある女役さんでした。でも、いざ組み始めてみると意外とテンパる瞬間があったりして可愛らしいなと思ったり、普段は私に気遣いをしてくれるところもあります」とコメントした。
一方の仙名は明日海について「こうして同じ舞台に立てているのが夢のようで、幸せです。明日海さんの魅力はここでは語り尽くせませんが、お芝居やショーで、相手との心の交流、その場の空気感やアイコンタクトを大切にされているのを感じます。2人で素敵な作品を作れるようにがんばっていきたいです」と意気込みを語った。公演は10月9日から29日まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて。
宝塚歌劇花組「Musical『ハンナのお花屋さん ─Hanna’s Florist─』」
2017年10月9日(月・祝)~29日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
作・演出:植田景子
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