ミュージカル「RENT」が、本日7月2日に東京・シアタークリエで開幕。これに先がけて昨日7月1日に公開ゲネプロが行われた。
「RENT」は、1830年頃のパリの下町を題材にしたプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をベースに、舞台を20世紀末のニューヨーク・イーストヴィレッジに置き換え、当時の若者のライフスタイルや世相を描いた作品。1996年にブロードウェイで初演され、世界15カ国で各国版が上演された。シアタークリエでは2008年から4回上演が重ねられ、5回目の今回は、2015年版から約2年ぶりとなる。
ゲネプロでは、映像作家のマーク(
そんなロジャーの元に、階下に住むダンサーのミミ(
マークの親友で哲学者のコリンズ(光永泰一朗)とドラァグクイーンでストリートドラマーのエンジェル(
2008年版からミミ役を演じてきたジェニファーは、ロジャーを誘い出だすソロ曲「Out Tonight」で、セクシーなポールダンスを披露。ヘロイン中毒で破天荒ながらも愛を求め続けるミミを魅力的に演じた。
仲間たちとクリスマスを祝うマークたちの前に、元同居人で結婚を機に金持ちになり、今は彼らの住むアパートの管理人となったベニー(NALAW)が、家賃を取り立てに来る。かつては仲間だったマークたちとベニーだったが、今はわかり合うことができない。カリスマ的パーフォーマンスで魅せるモーリーンのライブシーンでは、観客に対しても力強い眼力を放つ上木が「Over The Moon」を歌い上げる。上木は3回目の「RENT」出演とあって貫禄たっぷりに演じた。
アーティストたちは、たまり場のライフ・カフェに集まり、貧困の中でも自由に生きる芸術家としての誇りと喜びを「La Vie Boheme」に乗せて歌う。ロジャーとミミはお互いにエイズにかかっていることを知り、気持ちを打ち明けて恋人となる。
20分間の休憩をはさんだ第2幕の冒頭では、15名のキャストが横1列に並び、ゴスペル調の「Seasons of Love」を熱唱。“1年(525600分)を、どう生きるのか?”というメッセージを観客に語りかけるような印象的なシーンとなった。
後半からは、季節が過ぎ、彼らの新しい生活が描かれる。ロジャーとミミは共に暮らすようになり、レズビアンのカップルであるモーリーンと弁護士のジョアンヌ(宮本美季)は、結婚を決意する。しかし、互いに抱く葛藤をぶつけ合い喧嘩を繰り返していた。そして彼らには、果てなく続く生活や“仲間の死”という試練が待ち受けていた。
貧困・エイズ・ドラッグ・同性愛といった問題に直面しながら、愛を信じ、夢に向かって懸命に生きる若き芸術家たちの姿を描いた本作。なおWキャストの
「RENT」
2017年7月2日(日)~8月6日(日)
東京都 シアタークリエ
2017年8月10日(木)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2017年8月17日(木)~22日(火)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2017年8月26日(土)・27日(日)
福岡県 福岡市民会館
脚本・作曲・歌詞:ジョナサン・ラーソン
演出:マイケル・グライフ
出演
マーク:
ロジャー:
ミミ:
コリンズ:光永泰一朗
エンジェル:
モーリーン:
ジョアンヌ:宮本美季
ベニー:NALAW(CODE-V)
新井俊一、千葉直生、
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「RENT」で村井良大、ユナク、ジェニファー、平間壮一らが魂を込めて愛を歌う https://t.co/ZziupWAnAY