10代目ピーターパンお披露目!藤田俊太郎「演出するのが夢だった」と感慨

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7月から8月にかけて上演される、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」の製作発表が本日6月29日に都内で行われ、ピーターパン役の吉柳咲良をはじめとするキャスト7人と演出の藤田俊太郎が登壇した。

「アイム・フライング」を歌唱するピーターパン役の吉柳咲良。

「アイム・フライング」を歌唱するピーターパン役の吉柳咲良。

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左から藤田俊太郎、入絵加奈子、石井正則、鶴見辰吾、吉柳咲良、神田沙也加、宮澤佐江、久保田磨希。

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製作発表ではまず、10代目ピーターパン役の吉柳が扮装姿で登場し、本作のメインテーマ「アイム・フライング」を歌唱。吉柳は緊張をのぞかせながらも、会場に集まった観客と報道陣に向け、ダイナミックなダンスと伸びやかな歌声を披露した。

藤田俊太郎

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その後、司会を務めるフジテレビの軽部真一アナウンサーがキャスト陣を呼び込み、神田沙也加宮澤佐江入絵加奈子久保田磨希石井正則鶴見辰吾、そして演出の藤田が登場。藤田は幼少期の思い出を振り返り、「5歳のときに観た『ピーターパン』が僕にとって初めてのミュージカル体験でした。そのときに観た光と影が今でも忘れられずにいて……演出家として『ピーターパン』を演出するのが僕の夢でした。今回お話をいただけたことを本当にうれしく思います」と感慨深げに語る。また今回の公演では、1954年のブロードウェイ版の台本を使用して原点回帰を図ることを明かし、「ファンタジーでありながら、きちんと現代にも通じる作品を作りたい」と意気込んだ。

「52歳にしかできないフック船長を演じたい」と語る鶴見辰吾。

「52歳にしかできないフック船長を演じたい」と語る鶴見辰吾。[拡大]

「44歳にしかできないスミーを演じたい」と語る石井正則。

「44歳にしかできないスミーを演じたい」と語る石井正則。[拡大]

第41回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得した吉柳は現在13歳。司会の軽部からどんなピーターパンを演じたいか問われ、吉柳は「13歳にしかできないピーターパンを演じたいです。観に来てくれた子供たちに『本当にピーターパンがいる!』と思ってもらえるようにがんばります」と力強く宣言。また6回目の出演となるフック船長 / ダーリング氏役の鶴見は、吉柳のコメントを受け、「52歳にしかできないフック船長を演じたいと思います」と回答し、会場を和ませる。さらに初参加となるスミー役の石井も「僕も44歳にしかできないスミーを……」と続けて爆笑をさらった。

ウェンディ役の神田沙也加。

ウェンディ役の神田沙也加。[拡大]

スカート丈が短いと恥ずかしがる宮澤佐江。

スカート丈が短いと恥ずかしがる宮澤佐江。[拡大]

4回目の出演となるウェンディ役の神田は「『ピーターパン』は思い入れのある作品ですし、ウェンディも非常に思い入れのある役。しかも今回は新解釈に触れられるということで、すごく新鮮な気持ちで稽古に臨んでいます」と笑顔を見せ、共演者の吉柳については、「ものすごくしっかりしていますし、彼女の真っ直ぐな瞳と出で立ちには『本物のピーターパンだ!』と思わせてくれる説得力がありますよね」と印象を述べる。続いて、タイガー・リリー役を演じる宮澤は自身の衣装に言及。「AKB48時代に比べてだいぶスカート丈が短いんですが……大丈夫かな?(笑)」と照れ臭そうに観客に問いかける。また自身が目指すタイガー・リリー像を問われた宮澤は「彼女の凛々しさだったり強気な部分がかっこよく伝わればいいなと。アクションシーンもほぼ初めてなので、もっともっとがんばらないと!と思っています」と抱負を述べた。

ダーリング夫人役の入絵加奈子。

ダーリング夫人役の入絵加奈子。[拡大]

ライザ役の久保田磨希。

ライザ役の久保田磨希。[拡大]

2004年版でウェンディ役を演じた入絵は、今回ダーリング夫人役として登場。「2004年の上演版ではお父さん(ダーリング氏)役が鶴見さんだったのですが、今回は奥さん役を務めさせていただきます。また劇中ではウェンディの娘・ジェーン役も演じるので、3代にわたって鶴見さんの家族を演じられて光栄です」とニコリ。そしてダーリング家のメイド・ライザ役の久保田は「ライザは現実世界で唯一ネバーランドに行ける大人。上演台本が変わって久しぶりに復活するキャラクターです」と紹介し、「どんな役か言いたいけど……それは観てからのお楽しみということで!」と観客の期待を煽った。

最後は登壇者を代表して主演の吉柳が挨拶。「1秒たりとも目が離せない作品になっています。ぜひ劇場に来て、夏休みの思い出の1ページにしていただけたら」と笑顔で答え、会見を締めくくった。公演は7月24日から8月3日に東京・東京国際フォーラム ホールCにて。その後、8月5・6日に静岡県 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール、12・13日に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。

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ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」

2017年7月24日(月)~8月3日(木)
東京都 東京国際フォーラム ホールC

2017年8月5日(土)・6日(日)※8月5日は貸切公演。
静岡県 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール

2017年8月12日(土)・13日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

原作:ジェームズ・M・バリ
作詞:キャロリン・リー
作曲:ムース・チャーラップ
翻訳・訳詞:青井陽治
演出:藤田俊太郎
音楽監督 / 作・編曲:宮川彬良
振付:新海絵理子

キャスト

ピーターパン:吉柳咲良
ウェンディ:神田沙也加
タイガー・リリー:宮澤佐江
ダーリング夫人:入絵加奈子
ライザ:久保田磨希
スミー:石井正則

フック船長 / ダーリング氏:鶴見辰吾

海賊:萬谷法英、笠原竜司章平、大音智海
迷子:高田亜矢子、天羽尚吾鈴木亜里紗、滝川華子、鈴木麻祐理
インディアン:大竹尚、小山圭太、笹岡征矢、白石健太
ナナ:三浦莉奈
ジョン:福田徠冴
マイケル:桑原愛佳、山田樺音(Wキャスト)

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庭子 @ni_ga_ja

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