ウォーリー木下、「W3」の制作秘話明かす「たくさんの魔法がある舞台」

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ウォーリー木下が構成・演出を手がける「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」の製作発表イベントが、本日6月1日に東京・ニッポン放送 イマジンスタジオにて行われた。

「Amazing Performance W3」の製作発表イベントの様子。左からフィリップ・エマール、ウォーリー木下、ベッキー、西島数博、川原一馬。

「Amazing Performance W3」の製作発表イベントの様子。左からフィリップ・エマール、ウォーリー木下、ベッキー、西島数博、川原一馬。

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手塚治虫 生誕90周年記念「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」チラシ

手塚治虫 生誕90周年記念「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」チラシ[拡大]

本作は、地球の調査にやってきた3人の宇宙人と地球人の少年・真一がさまざまな悪と戦う手塚治虫のマンガ「W3(ワンダースリー)」が原作。「Amazing Performance」では、マイムや、ダンス、アクロバット、マジック、プロジェクションマッピングなどの手法を用いて、セリフを一切使わないノンバーバルパフォーマンスとして上演される。

イベントには演出のウォーリーに加え、実行委員会プロデューサーの江口剛史、本公演のアンバサダーを務めるベッキー、出演者の西島数博フィリップ・エマール川原一馬が出席。まず江口は「日本へ来る海外のお客さまが非常に増えているという傾向から、言葉の少ないノンバーバルという手法に挑戦しようと思った」と説明し、「手塚先生のマンガはセリフが多いので、この企画は先方の賛同を得られないのではないかと思っていたんです。でも実は手塚先生はサイレントアニメーション、いわばノンバーバルのアニメーションを作っていたらしくて。通じるところがあったんだなと、舞台化を進めていくことになりました」と手塚プロダクションへ訪れた際のエピソードを明かす。

ウォーリー木下

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続いてウォーリーはノンバーバルパフォーマンスについて「言語が通じなくても、文化的な背景も関係なく伝えられるんです。誰でも観ることのできる絵画のように、1枚の絵を何枚も連続で見せるというようなパフォーマンス」と解説。また「原作の骨格は使わせてもらっていますが、登場人物や起こる出来事は違う部分もあります。『W3』というタイトルから、当初は『3分間に1回ワンダーなことが起こる』と謳っていましたが、制作が進むにつれて、ワンダーなことが起きるのは1分間に1回ぐらいになっていて(笑)。実験的な新しい作品になっています」と期待を煽った。

パフォーマンス映像に解説を入れるウォーリー木下。

パフォーマンス映像に解説を入れるウォーリー木下。[拡大]

さらに制作中のパフォーマンス映像も公開。日用品で表現された宇宙人などが映し出されると、木下は「『W3』自体の世界観は壮大ですが、基本的に物語は主人公の部屋という小さな世界で展開されるんです」と解説を入れる。そして出演者の西島、フィリップ、川原の3人が登場。バレエダンサーとしても活躍する西島は「ノンバーバルとバレエは繋がっているところがある。この舞台ではパペットを扱ったりなどダンス以外の表現も含まれているので、バレエの域を超える壮大な表現になっていると思います」と自信を見せ、シルク・ドゥ・ソレイユに在籍経験のあるエマールは「マンガを読むときのように舞台を楽しんでいただけることを祈っています」と観客にメッセージを送る。

舞台で使用されるパペットを手にするフィリップ・エマール。

舞台で使用されるパペットを手にするフィリップ・エマール。[拡大]

ウォーリーが演出を手がける「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」にも参加している川原は「原作ものという意味では今回も2.5次元の舞台ですが、今回はさまざまなジャンルのプロがキャストとして集まっているので僕もがんばりたい」とコメント。最後に木下は「たくさんの魔法がある舞台。お客さんが不思議なホームパーティーに来ている気分になると思います」と見どころを語り、イベントを締めくくった。公演は7月1日から9日まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて宇宙初公演を実施。その後11月から2018年3月にかけて、本公演を同劇場にて行う。

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手塚治虫 生誕90周年記念「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」

2017年7月1日(土)~9日(日)
2017年11月3日(金・祝)~12月22日(金)、2018年2月~3月4日(日)
東京都 DDD AOYAMA CROSS THEATER

原作:手塚治虫 漫画 W3(ワンダースリー)
構成・演出:ウォーリー木下

出演

team A:西島数博フィリップ・エマール川原一馬、椎原夕加里、松本ユキ子
team B:藍実成、坂口修一、梅澤裕介、石井咲、関口満紀枝
Understudy:廣瀬水美

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