「ジョーカー・ゲーム」三好役の鈴木勝吾「細い糸を紡いでいかなければ成立しない」
2017年5月6日 12:09
2 ステージナタリー編集部
舞台「ジョーカー・ゲーム」が、東京・Zeppブルーシアター六本木で5月4日に開幕した。
脚本・演出を西田大輔が手がける本作は、柳広司の小説をテレビアニメ化した「ジョーカー・ゲーム」が原作。帝国陸軍の結城中佐によって設立されたスパイ養成部門・D機関で訓練を受けた若者の活躍を描くミステリーだ。
前日5月3日に行われた囲み会見には、5人のキャストが登壇。三好役の鈴木勝吾は「原作の『ジョーカーゲーム』の作品を観ていく中で、舞台の中でどうやって形作っていくのか非常に難しい役だなと思いました」と述べる。作品については「いわゆる2.5次元という作品が溢れている中で、エモーショナルなシーンがある訳でもなく、派手なシーンがある訳でもなく、お芝居で細い糸を紡いでいかなければこの作品は成立していかないなと思いました」と語った。
甘利役の山本一慶は自らが演じる役所について「D機関の中でも大人なイメージのキャラクターで、個性を隠さなくてはいけないのですが、個性豊かなメンバーが揃っているので、甘利としての雰囲気を出せたらいいなと思いました」と述べ、「各々バラバラではありますが、ひとつの目標に向かって工作をしていくところが最終的に太い導線に戻ってくるという経緯を楽しんでいただけたらと思います」と続けた。
結城中佐役の谷口賢志は「発売当時に小説の『ジョーカー・ゲーム』を読んで、結城中佐を演じてみたいとずっと思っていました」と明かし、「キャラクターを重視して役作りしている作品が多いですが、『ジョーカー・ゲーム』はキャラクターを消すことが良しとされる人間たちが集まっているので、2.5次元舞台を作る中で挑戦的だなと思いました」と意欲を見せる。
佐久間中尉役の大海将一郎は「佐久間中尉を知るにつれて、責任のある重大な役をいただけたなと感じました。無骨で骨太な熱いところに注目してください」とコメント。ジョン・ゴードン役のオラキオは「外国人の役ということを聞いて、ついに中国人の役が来たのかな?と思いましたが、アメリカ人ということで、あえて僕にした大胆なキャスティングに感謝しています。クールに熱いシーンが多いですが、僕のシーンでは肩の力を抜いて観ていただけたらうれしいです。全体として僕が邪魔にならなければ良いなと思います」と笑いを誘った。
5月7日17:00開演回の千秋楽では、全国の映画館でライブ・ビューイングも実施される。また10月4日にBlu-rayとDVDの発売も決定。ブックレットの特典やバックステージ映像を写した特典映像が収録される。
(c)柳広司・KADOKAWA/JOKER GAME ANIMATION PROJECT
(c)JOKER GAME THE STAGE PROJECT
壱巳 @akt01
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