4月26日に開幕する、
塚田が出演した「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」の演出を手がけた山田は、「塚田くんは身体能力が抜群なんです」と塚田を紹介。「それに加えてあの“キュートな笑顔”と“天然”ですからねえ。きっと今回の『サクラパパオー』は史上最強の『サクラパパオー」になることでしょう」と期待を込める。ノゾエは塚田が出演した「ボクの穴、彼の穴。」の翻案・脚本・演出を手がけており、「またご一緒したいです、塚ちゃん」と親しみを込める。
また、鈴木作品を長年観続けている岡江久美子は、「鈴木聡さんが描く人たちは、真面目で一所懸命。愛おしくて、おかしくて、楽しくて、優しい気持ちになるんです」とその魅力を語り、2001年の上演を観た角田光代は「『サクラパパオー』を観て、なんだかぜんぜんだいじょうぶだ私、と思った。50歳の今の私が見ても、おんなじように思うはずだ」と述べている。さらにキャストの競馬場体験、配役チェックマンガも制作された。
「サクラパパオー」は、競馬場を舞台としたワンナイトコメディ。公演は、4月26日の埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール公演を皮切りに、5月にかけて宮城、愛知、東京、大阪にて上演される。
なおステージナタリーでは「サクラパパオー」の特集を展開中。鈴木聡と中屋敷法仁が作品誕生時のエピソードや2017年版の魅力を語っているほか、塚田僚一の本作に向けた意気込みも掲載している。
山田和也コメント
「サクラパパオー そして塚田くんのこと」
私がいま“次回公演をもっとも楽しみにしている劇団”は「ラッパ屋」です。ラッパ屋は鈴木聡さんが主宰している劇団です。鈴木さんはラッパ屋の主宰者であると同時に劇作家で演出家で脚本家でコピーライターでコメディばっかり書いている人ですが、「サクラパパオー」は、その鈴木さんがラッパ屋の第15回公演として書いた芝居です。きっと好評だったのでしょう。第20回公演で再演されています。のみならず2001年にはPARCO劇場が取り上げ、それから16年の歳月を経て、いま再び……ですからねえ。「相当面白い芝居だ」と思ってもらっていいです。ところで塚田くんですが、塚田くんは身体能力が抜群なんです。動きが敏捷で間が良いワケなので、“コメディ向き”だと言えます。それに加えてあの“キュートな笑顔”と“天然”ですからねえ。きっと今回の「サクラパパオー」は史上最強の「サクラパパオー」になることでしょう。
ノゾエ征爾コメント
「お化け塚ちゃん」
殺意に関して話したことがありまして、塚田さんと。兵士の役だった塚田さんは、ある日、殺意というものがよくわかりません……と相談してきた。そこで、少し残忍な状況を例に挙げてみた。すると塚田さんは、想像するや否や、するすると涙を流しはじめた。……ピュア。ともかくピュア。ピュアにして、真摯に誠実に、そして笑顔で稽古に取り組む彼の姿勢やそのポテンシャルに、この人はいつか必ず化けると期待を膨らませていた。いつかというのは、ここ数年のうちにという想定だったのだけど、遥かに超える速さでその日は来た。最後の通し稽古。塚田さんが‘化けた’。一体何があったの? 多忙を極め、寝る間もない中、レンタカーして実家まで帰り、小さい頃からの写真を全て見てきたらしい。その行為自体も感心だけど、アルバムを見返しただけで劇変しちゃえるその感受性に感服した。敬服した。金髪筋肉塚ちゃんです? それはそうなのだろう。だけどそこに、カッコでこう付け足したい。(役者としてもすごいです!)。役者塚田僚一のこの先が、楽しみでなりません。そして当然、またご一緒したいです、塚ちゃん。
岡江久美子コメント
「サクラパパオー」は2001年版を拝見しましたが、舞台上で起こる小さな奇跡に感動したのを覚えています。鈴木聡さんが描く人たちは、真面目で一所懸命。愛おしくて、おかしくて、楽しくて、優しい気持ちになるんです。そして「私もがんばろう!」という希望も与えてくれる。それを味わいたくて、20年近く観続けています。
角田光代コメント
2001年、34歳のとき、小説を書くことに悩んで、恋愛もうまくいっていなくて、思い描いていた大人じゃないと落ちこんでいた。『サクラパパオー』を観て、なんだかぜんぜんだいじょうぶだ私、と思った。50歳の今の私が見ても、おんなじように思うはずだ。
関連する特集・インタビュー
パルコ・プロデュース「サクラパパオー」
2017年4月26日(木)~30日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2017年5月10日(水)~14日(日)
東京都 東京国際フォーラム ホールC
2017年5月16日(火)
宮城県 電力ホール
2017年5月19日(金)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT
2017年5月25日(木)・26日(金)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
作:
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