上演に際し平田は「『さよならだけが人生か』の初演時のことを私は時に思い出す。その、『勝負に出た』作品が、劇団史上でも最も力の抜けた舞台であったことに、ある種の矜持さえも感じる」とコメントしている。なお本作は、2018年1月中旬から2月中旬に長野県長野市、埼玉県富士見市、兵庫県伊丹市、香川県善通寺市他を巡演予定だ。
平田オリザ コメント
「さよならだけが人生か」は、1992年の初演時、それまでこまばアゴラ劇場から、かたくなに外に出なかった私たちが、外部の劇場を借りて公演を行い、一挙に動員を倍増させた記念碑的作品である。それから四半世紀、劇団は、予想を遙かに超えた拡大を続けてきた。それでも、「さよならだけが人生か」の初演時のことを私は時に思い出す。その、「勝負に出た」作品が、劇団史上でも最も力の抜けた舞台であったことに、ある種の矜持さえも感じる。
もう一つの、この作品の思い出は、2000年の再演の時のことだ。この年、いわゆる「旧石器捏造事件」が起きた。私たちは、この事件を「東京ノート」北米公演の旅先で知り、公演中止を考えるほどに動揺した。戯曲の内容があまりにタイムリーすぎて言及するにしてもしないにしても、観客との距離感が取りづらくなってしまうのではないかと思ったからだ。海外にいて、日本の状況が分かりにくかったこともある。
16年ぶりの再演になる。今回は、何も起こらずに無事に初日が迎えられることを祈っている。
青年団 第76回公演「さよならだけが人生か」
2017年6月22日(木)~7月2日(日)
東京都 吉祥寺シアター
作・演出:
出演:
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- 『さよならだけが人生か』|公演案内|青年団公式ホームページ
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maehara minori @minori8823
弟が出演するので、ぜひ観てください٩( ᐛ )و
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