シアターコクーンに2つの劇場が出現!「令嬢ジュリー / 死の舞踏」明日開幕

3

452

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 202 246
  • 4 シェア

「令嬢ジュリー」「死の舞踏」が、明日3月10日に開幕。それに先がけ本日3月9日に最終通し稽古が行われ、演出の小川絵梨子と両作品の出演者が意気込みを述べた。

「令嬢ジュリー」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)

「令嬢ジュリー」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)

大きなサイズで見る(全6件)

「死の舞踏」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)

「死の舞踏」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)[拡大]

スウェーデンの劇作家アウグスト・ストリンドベリの戯曲2作を、シアターコクーン内に作られた2つの特設小劇場で交互上演する本企画。若い男女の愛と欲望を官能的に描いた「令嬢ジュリー」には城田優小野ゆり子伊勢佳世が、熟年男女の間に巻き起こる激しい愛憎をシニカルなタッチで描いた「死の舞踏」には池田成志神野三鈴音尾琢真が出演し、演出を小川が手がけている。

「令嬢ジュリー」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)

「令嬢ジュリー」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)[拡大]

「死の舞踏」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)

「死の舞踏」最終通し稽古より。(撮影:加藤孝)[拡大]

2作品交互上演にあたり小川は、「直接的なつながりはありませんが、それぞれの男女観の捉え方など、それぞれ異なる舞台空間と共に、その対比を意識しながら両作品を楽しんでいただけたら幸いです」とコメント。また本格的なストレートプレイ初挑戦の城田は「高い山を登りきった時の達成感は十分にイメージできていたので、とにかく努力あるのみ!で稽古に励んできました」と稽古を振り返り、小野は「愛も欲望も憎しみも、この本に描かれていることは現代と変わらないので、この3人の男女が生きる姿を見ていただきたいですね」と自信を見せる。「予定調和に陥らず、観る人が『コイツら一体どうなるんだ?』と眺めながら、それぞれの感想をもっていただけたら嬉しいですね」と池田が観客にメッセージを送ると、菅野も「この戯曲は、観る人の年齢や置かれている状況によって受け止め方も大きく変わるのも面白いところだと思います。お客様には『令嬢ジュリー』と両方、楽しんでいただきたいですね」と続けた。公演は明日3月10日から4月1日まで、シアターコクーンにて。

小川絵梨子コメント

今回、シアターコクーンに2つの小劇場を設けて2作品を交互に上演します。それぞれ男女3人の芝居ですが、「令嬢ジュリー」が若い世代の物語だとすれば、「死の舞踏」は死を意識する成熟世代の物語。直接的なつながりはありませんが、それぞれの男女観の捉え方など、それぞれ異なる舞台空間と共に、その対比を意識しながら両作品を楽しんでいただけたら幸いです。

城田優コメント

本格的なストレートプレイは初めてで難しいことばかりでしたが、高い山を登りきった時の達成感は十分にイメージできていたので、とにかく努力あるのみ!で稽古に励んできました。大きなコクーンをわざわざ小さくスリリングな空間に造り変えて、2作を交互に上演するという大胆な試みもすごい! そこに参加できることが、とても嬉しいですね。

小野ゆり子コメント

最初に台本を読んだ時には「うわあ、面白そう!」と喜んでいたのですが、現実は、よく簡単にそんなことを思っていたなと(笑)。でも、演出の小川さんが的確に導いてくださるので、上っ面の想像ではなく、自分の心に芽生えたものを大切にしたいと小川さんに付いて行きました。愛も欲望も憎しみも、この本に描かれていることは現代と変わらないので、この3人の男女が生きる姿を見ていただきたいですね。

伊勢佳世コメント

今回、少人数でやりがいを感じると同時に、自分の戯曲の読み方がまだまだ甘いと痛感しています。戯曲に書き込まれている情報が少ない分、自分でどうにでも捉えられるんですが、人物の背景も考えながら読み込まなければ、と思いながらの稽古でした。私の演じるクリスティンは、とにかく辛い状況に置かれるので、彼女には幸せになってもらいたいです(笑)。

池田成志コメント

100年以上前に書かれた戯曲なのに、とても現代的ですね。今は予断をもたず、ポンポン台詞を言えたらと思っています。シンプルさを心がけて、淡々としているのに伝わるにはどうしたらよいかを心の片隅に置いています。予定調和に陥らず、観る人が「コイツら一体どうなるんだ?」と眺めながら、それぞれの感想をもっていただけたら嬉しいですね。

神野三鈴コメント

底知れない深さを持つこの作品には、魂や細胞レベルでぶつからなければ太刀打ちできません。でも、知性豊かなロジックと瑞々しい感受性を併せ持つ小川さんの演出のおかげで、全く不安がありませんでした。この戯曲は、観る人の年齢や置かれている状況によって受け止め方も大きく変わるのも面白いところだと思います。お客様には「令嬢ジュリー」と両方、楽しんでいただきたいですね。

音尾琢真コメント

展開の予測がつかない、生の舞台ならではの面白さと楽しさが凝縮された作品です。自分の中にはない経験や感情が台本には書かれていて、それを演出の小川さんと大ベテランのお二人と一緒に模索する毎日です。生の息づかいを大切に、素直に舞台に立ち、笑いも随所に盛り込まれたこの舞台を、皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。

この記事の画像(全6件)

「令嬢ジュリー」「死の舞踏」

2017年3月10日(金)~4月1日(土)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

作:アウグスト・ストリンドベリ
演出:小川絵梨子

「令嬢ジュリー」

出演:小野ゆり子城田優伊勢佳世

「死の舞踏」

出演:池田成志神野三鈴音尾琢真

全文を表示

読者の反応

  • 3

mayu @angelie_lacrima

シアターコクーンに2つの劇場が出現!「令嬢ジュリー / 死の舞踏」明日開幕 - ステージナタリー https://t.co/1kCUxSwIYW

コメントを読む(3件)

関連記事

池田成志のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 池田成志 / 小野ゆり子 / 城田優 / 伊勢佳世 / 神野三鈴 / 音尾琢真 / 小川絵梨子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします