10周年のダンスカンパニーMOKKが「地樹なく声、ピリカ」で4都市ツアー

3

37

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 6 11
  • 20 シェア

MOKK project05「地樹なく声、ピリカ」が3月から4月にかけて、東京、宮城、福岡、京都にて上演される。

MOKK project05「地樹なく声、ピリカ」チラシ

MOKK project05「地樹なく声、ピリカ」チラシ

大きなサイズで見る

今年活動10周年を迎える、村本すみれ率いるコンテンポラリーダンスカンパニー、MOKK。創立以来、ビルや神社、古民家など劇場以外の空間で作品を上演してきた同カンパニーが、村本の出身地である北海道への愛着をベースにした、新作を立ち上げる。出演は、Noismの初期メンバー・青木尚哉や、Monochrome Circusの元メンバーで現在はソロで活動中の森川弘和ら10名のダンサーたち。また音楽を、映画「そして父になる」で第37回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞した松本淳一が手がける。

村本すみれ コメント

父の実家が北海道十勝にあり、頻繁ではないが、里帰りのような気分で行く。
実家では「隣に住んでいる子のクラスにはアイヌの家庭の子がいるみたいね」なんて会話があり、私はアイヌ人という日本人とは別の人種と、私にも流れている北海道の大地に生きる血脈とのつながりを密かに大事に思っていたことに改めて気がついた。
日本では高齢化と少子化が進むが、貧困層の割合が高い国では多く生まれ若いうちに死ぬ。豊かに生きることは、人としての種の何かを抑制するのかもしれない。すべての人が豊かに生きることを歓迎するならば、世界から人口が減っていくのも同時に 歓迎しなくてはならない。限られた資源になるべく負担のないよう、いかに幸せな終焉を迎えられるのか、という気持ちで世界を見守ることでもある。命あるものたちが地に還ることを願っている。命が巡り、世界が廻るように。
本作は、人類がもしいなくなったら「ヒト」そのものは種として一体どのようなあり方になるのだろう、という設定の世界だ。
大地のような美術背景と、その身体で、新たな美しい世界を創りあげたい。

この記事の画像(全1件)

MOKK project05「地樹なく声、ピリカ」

2017年3月24日(金)~26日(日)
東京都 シアターΧ

2017年4月1日(土)・2日(日)
宮城県 仙台市宮城野区文化センター パトナシアター

2017年4月20日(木)・21日(金)
福岡県 北九州芸術劇場 小劇場

2017年4月23日(日)・24日(月)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール

構成・演出・振付:村本すみれ
出演:青木尚哉、新宅一平、竹内英明、森川弘和、金子愛帆、小松睦、菅彩夏、手代木花野、中村優希、村田茜

全文を表示

読者の反応

  • 3

松本淳一 作曲家 composer @junichimatsumo4

今度のmokkすごくいいかも。音作っててアレなのもアレなのですが、久しぶりに思い出すような体の奥にある何かな感じです。。。時間ある方は見に来てほしい。 「地樹なく声、ピリカ」で4都市ツアー - ステージナタリー https://t.co/dFzS7pYzO2

コメントを読む(3件)

村本すみれのほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 村本すみれ / MOKK / 森川弘和 / 新宅一平 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします