「猿若祭二月大歌舞伎」勘太郎と長三郎の初舞台に勘九郎「父のような役者に」

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「猿若祭二月大歌舞伎」が昨日2月2日に東京・歌舞伎座にて開幕した。

「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」チラシ表

「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」チラシ表

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初代中村勘三郎が寛永元年に江戸の地で櫓を上げたことを江戸歌舞伎の発祥とし、そのさらなる隆盛を願って行われる「猿若祭二月大歌舞伎」。昼の部には「猿若江戸の初櫓」「大商蛭子島」「四千両小判梅葉」「扇獅子」が、夜の部には中村勘九郎の5歳の長男・三代目中村勘太郎と、3歳の次男・二代目中村長三郎の初舞台となる「門出二人桃太郎」、そして「絵本太功記」「梅ごよみ」が披露される。

中村勘九郎

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初日の開幕前には、劇場正面玄関にて「江戸歌舞伎三百九十年」となる本公演を記念した「一番太鼓の儀」が執り行われ、勘九郎が挨拶。「父(十八世中村勘三郎)も、空の上から今日この日を喜んでくれていると思います。劇場で1人でも多くのお客様を笑顔にしてお帰りいただくことが私たちの使命。親子ともども一生懸命勤めます」と意気込んだ。

夜の部の「門出二人桃太郎」内で行われた口上では、父・勘九郎と叔父・中村七之助が初舞台で身につけた鎧で桃太郎に扮した2人が、「中村勘太郎でございます。どうぞよろしくお願い申し上げまする」「中村長三郎でございます。どうぞよろしくお願い申し上げまする」と挨拶。勘九郎は「(勘太郎と長三郎が)兄弟仲良く切磋琢磨し、努力精進を重ね、ゆくゆくはこの場に一番いたかったであろう、父、勘三郎のように、皆から愛される立派な役者になれますよう、ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」と観客へ深々と頭を下げ、客席からは万雷の拍手がおくられた。

初日を終えた勘九郎は「本当にホッとしました。改めて皆々様のご協力がなければ芝居ができないということを実感いたしましたし、父亡き後も諸先輩方、関係各位のお力添えがあったからこそ、歌舞伎座の舞台で初舞台ができてうれしかったです。やっている最中は、ドキドキでしたけれど、しっかり2人とも勤めてくれたので、これから25日間、ケガなく、病気もせず元気な姿をお客様に見せられたらいいと思います」とコメント。勘太郎は「舞台にでたとき、きんちょうしました。拍手がいっぱいでうれしかったです」、長三郎は「あつかったです」と感想を述べている。

「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」は2月26日まで。

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「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」

2017年2月2日(木)~26日(日)
東京都 歌舞伎座

[昼の部]

一、「猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)」
二、「大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)」
三、「四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)」
四、「扇獅子(おうぎじし)」

[夜の部]

一、「門出二人桃太郎(かどでふたりももたろう)」
二、「絵本太功記(えほんたいこうき)」
三、「梅ごよみ(うめごよみ)」

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