階上の三越劇場にて上演中の、初春新派公演「華岡青洲の妻」に出演している5人。迎春の喜びを来場者に伝えると共に、公演に向けた意気込みを明かした。江戸時代に活躍した外科医・華岡青洲の母・於継役を演じる水谷は「こんな綺麗な大きな嫁が来たら、喧嘩するしかございません」と、青洲の妻・加恵役を演じる河合をチラリ。続けて「チマチマといじめるという所を、ぜひお楽しみ下さればと思っております」と語り、作品をアピールする。
波乃は「三越劇場を、連続、新派であけさせていただくことは、こんなに嬉しいことはございません」と笑顔を見せた後、「雪之丞さんの改名の披露もございます。どうぞお引き立ての程宜しくお願いいたします」と、この公演をもって
その河合は「新派は『小学1年生』でございますので、ぜひ、皆様方に支えていただかなくては、まだ、ヨチヨチ歩きでございます」と謙遜しつつ、「私が勤めさせていただきます、加恵というお役は、八重子さん、久里子さん、初め大勢の大先輩の女優さんたちが、演じられてきたお役でございます。そういった意味でも、お二人の大先輩の胸をお借りして、一生懸命に勤めさせていただきたいと思っております」と意気込みを語った。
青洲役を演じる喜多村は「昨年は新派入団と、喜多村緑郎先生のお名前を二代目として襲名させていただくことができました。皆様のおかげと感謝いたしております」と2016年を振り返る。そして「今年の三越劇場でのスタートは、世界で初めて、乳ガンを治した、大偉人、華岡青洲のお役を、年初から、このように勤めさせていただけるのは、大変光栄でございます」と語った。
甲斐は「一人劇団員ではありませんが、それも、役得で、普段は八重子さん、久里子さんにはお近寄りがたくて、おしゃべりもあまりできないのですが、役でできるんです!」と出演の喜びを露わにする。「八重子さんを『おっかさん』とよび、久里子さんをなんと『小陸』なんて呼んで、こんな幸せなことはございません」と笑顔を見せた。
有吉佐和子が手がけた「華岡青洲の妻」は、青洲を軸に、その妻・加恵と母・於継の争いや、家族たちの思いを描いた物語だ。公演は1月23日まで。
水谷八重子コメント
皆様あけましておめでとうございます。
初芝居があるというのは、私たちにとりまして、本当に嬉しいことでございます。
しかも、緑郎さんと、雪之丞さんをお迎えして、こうして新派が、一家となって、華岡青洲を見ていただけるという、とても今、初日を前にして、浮き立つ心もございます。
「乳ガン」というのがテーマのお芝居でございます。嫁・姑ばかりではございません。日本人が初めて「乳ガン」をやっつけることができたんです。
その日本人が青洲さんなんです。私の息子の青洲が、乳ガンを手術できるということを発見した、世界に誇るべきことなんです。
私の息子でございます、見なきゃ損でございます。
そこに今回嫁が参りました。大事な息子、かわいい息子に、こんな綺麗な大きな嫁が来たら、喧嘩するしかございません。真正面じゃ喧嘩してもしょうがないから、チマチマといじめるという所を、ぜひお楽しみ下さればと思っております。
どうぞ、三越にお運び下さいますように。
波乃久里子コメント
皆様あけましておめでとうございます。
三越劇場を、連続、新派であけさせていただくことは、こんなに嬉しいことはございません。また、先ほど伺ったように、勘弥のおじさま、そして亡き父の魂が入っておりますこの劇場で、やらせていただきますこと、感無量でございます。
また余談ではございますが、今年は酉年で、自分の年でございます。
どうか皆様、一人でも多く、ごらんになって下さることが嬉しゅうございます。
雪之丞さんの改名の披露もございます。どうぞお引き立ての程宜しくお願いいたします。
喜多村緑郎コメント
あけましておめでとうございます。
昨年は新派入団と、喜多村緑郎先生のお名前を二代目として襲名させていただくことができました。皆様のおかげと感謝いたしております。
そして今年の三越劇場でのスタートは、世界で初めて、乳ガンを治した、大偉人、華岡青洲のお役を、年初から、このように勤めさせていただけるのは、大変光栄でございます。
私も久里子さんとご一緒で、今年は酉年の、年男です。何廻りかはいいませんが。
そしてまた、今月は長年、修行を共にして参りました、春猿さんが河合雪之丞という名前に改名をされました記念の公演でもございます。本当に自分のことのように嬉しく感じておる次第でございます。
本当に、お一人でも劇場に、劇場に足を運んでいただければ、こんなに素晴らしいお芝居は無いと言うことを、体感していただけるのではないかと思っております。
河合雪之丞コメント
皆様新年あけましておめでとうございます。市川春猿あらため、河合雪之丞でございます。
この度長年お世話になりました、歌舞伎界からこの劇団新派に移籍させていただきまして、劇団員の末席に、加えさせていただきましたこと、本当に嬉しく思っております。
そして、その初披露の舞台がこの、新春の三越劇場で、「華岡青洲の妻」という舞台をやらせていただく、これも本当に、私に取りまして嬉しい限りでございます。
私が勤めさせていただきます、加恵というお役は、八重子さん、久里子さん、初め大勢の大先輩の女優さんたちが、演じられてきたお役でございます。そういった意味でも、お二人の大先輩の胸をお借りして、一生懸命に勤めさせていただきたいと思っております。
私も新派は「小学1年生」でございますので、ぜひ、皆様方に支えていただかなくては、まだ、ヨチヨチ歩きでございます。
そして、酉年というのは、人のいるところに出るといいことがある年だそうでございます。デパートも劇場も、人が多く集まるところに出向くといいことが起きるという年だそうです。ぜひとも三越本店、そして三越劇場のほうに大勢様お運びいただきますよう、お願い申し上げます。
甲斐京子コメント
皆様おめでとうございます。
2017年幕開けから、私はとても幸せです。この新派公演、に参加させていただきまして、一人劇団員ではありませんが、それも、役得で、普段は八重子さん、久里子さんにはお近寄りがたくて、おしゃべりもあまりできないのですが、役でできるんです!
八重子さんを「おっかさん」とよび、久里子さんをなんと「小陸」なんて呼んで、こんな幸せなことはございません。
今回「華岡青洲の妻」の一員として、於勝として、一所懸命にがんばりたいと思います。
初春新派公演「華岡青洲の妻」
2017年1月2日(月・祝)~23日(月)
東京都 三越劇場
作:有吉佐和子
演出:
出演
加恵:
華岡青洲:
小陸:
於継:
ほか
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- 劇団新派 公式サイト
- 2016年1月・三越劇場『新派名作劇場』 | 公演情報 | 劇団新派 公式サイト
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