1979年にロンドンで初演、日本では1982年の初演以来、松本幸四郎主演で何度も上演を重ねている本作。天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトと、彼と同時代に生きた宮廷楽長サリエーリをめぐる物語だ。舞台はモーツァルトの死から32年が経過した、1823年のウィーン。その死の真相は、宮廷楽長サリエーリの暗殺によるものだという噂が街中で流れていて……。
6年ぶりの上演となる今回、サンシャイン劇場での公演中に上演回数450回に到達する。また2018年に二代目松本白鸚を襲名する幸四郎にとって、幸四郎としては最後のサリエーリ役となる。幸四郎は「感無量の思い」と語りつつ、「努力しても報われぬ凡人サリエーリと次々に素晴らしい作品を生み出す天才モーツァルト、神の不条理に対するサリエーリの『怒り』は,芸能の世界に生きる自分にとって身につまされ襟を正される作品です。全力を尽くして悔いのない舞台を勤めたいと思います」と作品への深い思いを語っている。
松本幸四郎コメント
幸四郎という名での最後の現代劇で、その上1982(昭和57)年に初演したサンシャイン劇場での上演、公演中450回を数えるとは感無量です。
1981(昭和56)年、九代目松本幸四郎を襲名した翌年に『アマデウス』を初演し、それから35年間再演を重ね,2018(平成30)年の白鸚襲名を前に幸四郎という名で最後の『アマデウス』を上演できます事、感無量の思いです。
努力しても報われぬ凡人サリエーリと次々に素晴らしい作品を生み出す天才モーツァルト、神の不条理に対するサリエーリの「怒り」は,芸能の世界に生きる自分にとって身につまされ襟を正される作品です。全力を尽くして悔いのない舞台を勤めたいと思います。
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