2007年に発表された伊坂幸太郎の同名小説を原作とした「ゴールデンスランバー」は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた男・青柳雅春の、2日間にわたる逃亡劇。2010年には中村義洋監督、堺雅人主演で映画化された。
青柳に扮する主演の
脚本・演出を手がけた
開幕に際して、畑中は「伊坂ファンを裏切らないように注意しつつ、キャラメルボックスで上演するからには自分たちらしさも必ず出さなくてはいけない。そこのバランスを意識しています」とコメントしている。公演は12月25日まで。
成井豊コメント
舞台化にあたり「原作の魅力をどれだけ伝えられるか」ということを意識しました。長い原作を縮めても、エッセンスを伝えられるか。そこに苦労しましたね。舞台上では主に畑中が走ってますが、他の俳優も大変なんです。(今作にあたり俳優たちに)「アスリートになってほしい」と言ったんですが、これだけエネルギーを使ったお芝居はキャラメルボックスには珍しい。ぜひ、いい年した大人が汗をかいて頑張っている姿を観に来てほしいです。
畑中智行コメント
原作がある作品を舞台化するときにいつも感じるのは、ファンの方の中にはイメージがあるはず、と。伊坂ファンを裏切らないように注意しつつ、キャラメルボックスで上演するからには自分たちらしさも必ず出さなくてはいけない。そこのバランスを意識しています。自分も出ているんですが「客席から観たいな」と思える作品です。初めて舞台を観る方にも楽しんでいただけるような舞台に仕上がっていると思います。
渡邊安理コメント
これは「絆」の物語なので、そこを大切にして作りたいなと思いました。(俳優陣は)原作を読んでいるので、舞台では含まれていないエピソードも知っている。原作を読んでいないお客様にもそこをわかってほしいな、と思いながら演じています。今回具体的なセットを出さないと言われていたので、自由にやれる部分と、やらなくてはいけない課題、その両方がある稽古でした。“黄色いセダン”は、今回の舞台だからこその表現になっていると思います。
岡田達也コメント
この小説を読んだときに感じたスリリングなスピード感を、舞台上でうまくお客様に見せられるといいな……と意識して演じています。裏側では劇団員全員がとっかえひっかえ着替えながら、休む間もなくなんだかんだしています。これって劇団ならではの舞台だな、と裏側にいても思いますね。走っているのは畑中ですが、全員が舞台以外でも走っているお芝居。集団の力で皆さんを楽しませることができれば、と思っています。
山崎彬コメント
僕が演じる森田は原作の面白さを残しながらも、“キャラメルボックスの舞台だからこその存在“という居方をしているのが難しくもあり楽しくもあり、やりがいを感じつつ演じさせてもらいました。自分が「悪い芝居」という劇団を主宰していることもあり、長く続いている劇団の稽古に居られたことはすごく勉強になりました。ファンの方をがっかりさせないように、東京公演も頑張りたいと思います。
※動画は現在非公開です。
演劇集団キャラメルボックス「ゴールデンスランバー」
2016年11月30日(水)~12月4日(日)※公演終了
兵庫県 新神戸オリエンタル劇場
2016年12月10日(土)~12月25日(日)
東京都 サンシャイン劇場
原作:伊坂幸太郎
脚本・演出:
出演:
関連記事
成井豊のほかの記事
タグ
リンク
- 演劇集団キャラメルボックス『ゴールデンスランバー』 | 演劇集団キャラメルボックス
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ステージナタリー @stage_natalie
キャラメルボックス「ゴールデンスランバー」、成井豊「いい大人の汗を観て」 https://t.co/BgGjK4aoOv https://t.co/fjwuE4oOb8