1944年にフランスで初演されたジャン・アヌイの戯曲で、1954年には劇団四季の第2回公演として上演された本作。舞台は古代ギリシャ。オイディプス王の娘アンチゴーヌが、王位をめぐる抗争の果てに死んだ兄の遺体に対して自らの意思を貫こうとする姿が描かれる。なお本作の自由劇場での上演は約11年ぶり。前回と同じくアンチゴーヌ役を
開幕に際して、野村は「この作品には個性的な人物たちが登場します。お客様によって共感するポイントや人物が違うかもしれませんが、舞台をご覧いただきながら、お客様それぞれの生きる幸福を見つけたり感じていただけたら嬉しいです」と語っている。
野村玲子コメント
最終舞台稽古を終えて
この作品は休憩なしの2時間ドラマです。芝居の緊張感を持続しながら、リラックスして演じようと思いましたが、今日は初めて客席にお客様が入られての上演だったため、やはり緊張してしまいました。
初日を迎える心境
稽古場通り淡々と、そしてご覧になった後に爽やかな印象が残るように、アンチゴーヌの人生を演じたいと思います。
観客へのメッセージ
アンチゴーヌとクレオン以外にも、この作品には個性的な人物たちが登場します。お客様によって共感するポイントや人物が違うかもしれませんが、舞台をご覧いただきながら、お客様それぞれの生きる幸福を見つけたり感じていただけたら嬉しいです。
山口嘉三コメント
最終舞台稽古を終えて
古典の要素を持った作品で新鮮さを求めるのは難しいことかもしれませんが、今日の最終舞台稽古を終えて、新しいメンバーと新鮮な舞台ができるのではないかと思いました。
初日を迎える心境
稽古場の延長でやりたいと思います。その上で、少しずつ深めていけたらいいですね。
観客へのメッセージ
アンチゴーヌとクレオン二人の会話を通して、お客様それぞれの人生や現代社会を照らし合わせてご覧いただけたら面白いと思います。
佐藤あかりコメント
最終舞台稽古を終えて
初めて自由劇場の舞台に立ちましたが、素敵な劇場で、空間に包まれているような安心感がありました。稽古場で培ってきたアンチゴーヌとの交流が、この空間でさらに濃密なものになったような気がします。
初日を迎える心境
稽古場でやってきたことを信じて、いつも通りやろうと思います。演出家の言葉「居て、捨てて、語る」はまだまだ到達できていませんが、そこを目指します!
観客へのメッセージ
このドラマの中でアンチゴーヌがもっとも少女らしくいられるのが乳母といるシーン。だがらその後の彼女の行く末を思うといつも心が締め付けられます。お客様にも一緒にアンチゴーヌの人生を見守っていただきたいです。
近藤真行コメント
最終舞台稽古を終えて
初めて客席にお客様が入った状態で演じましたが、僕の役はお客様に語りかける台詞が多いので、人に見ていただいた方が演じやすかったです。
初日を迎える心境
いつも通りやります!お客様と交流できるように、頑張らないように頑張ります。
観客へのメッセージ
タイトルから古典劇ではないかと構えてしまう方が多いかもしれませんが、そんなことはありません。現代を生きる僕たちだからこそ共感できるところがたくさんあります。難しく考えずに楽しいでご覧ください!
「アンチゴーヌ」
2016年12月7日(水)~11日(日)
東京都 自由劇場
作:ジャン・アヌイ
訳:諏訪正
企画・製作・演出:
キャスト
アンチゴーヌ:
クレオン:山口嘉三
エモン:松本博之
イスメーヌ:
ユーリディス:齊藤奈々江
乳母:佐藤あかり
クレオンの小姓:
衛兵:
衛兵:折井洋人
衛兵:山本航輔
伝令:桑島ダンテ
合唱:近藤真行
関連記事
浅利慶太のほかの記事
リンク
- アンチゴーヌ 2016年公演
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ステージナタリー @stage_natalie
浅利慶太の「アンチゴーヌ」明日開幕、野村玲子「それぞれの幸福を見つけて」 https://t.co/j1Jck8yGbm https://t.co/uuGZAqiEP3