「シブヤから遠く離れて」が明日12月9日に東京・Bunkamura シアターコクーンにて開幕する。これに先がけ本日12月8日にはフォトコールと囲み取材が行われた。
「シブヤから遠く離れて」は、東京・渋谷区南平台町周辺にある邸宅を舞台に繰り広げられる、青年ナオヤと不思議な女マリーを軸にした青春譚でありラブストーリー。
フォトコールでは、
フォトコール後に行われた囲み取材には、岩松、村上、小泉が参加。小泉は「12年前に初演をやったときは相手役が二宮(和也)さんだったんですけど、そのときは二宮さんと同じくらいの10代の女の子がたくさん客席にいらしてくれました。きっとそこから何人も演劇好きが生まれたかもしれないと思ってます。12年ぶりに大人の女性になったその子たちが、ここに帰ってきてくれていたら、すごくうれしい。そして今回は村上さんを好きな女の子たちが来て、また演劇好きの子たちが生まれるんだと思う」と感慨深げに語り、「もうちょっと長く生きて、いろんなものを観ていきたいな(笑)」と茶目っ気たっぷり微笑んだ。
相手役を務める村上は、本作が2度目の舞台出演。俳優の大先輩である小泉について「わかりやすいアドバイスみたいなことは、あえて言ってくれないですね(笑)」とコメントすると、小泉は「ご本人は小さすぎてほとんど覚えてないと思うんですけれども」と前置きしつつ「(まだ幼い)駆け回っている(村上)虹郎君を見ていた時期がありました。突然青年になった虹郎くんが目の前に現れて、私と一緒にお芝居をやっているということが、ちょっとした奇跡に思えてワクワクします」と明かし、村上がはにかむ一幕も。
続く村上は「僕は12年前の渋谷を知らないんですけど、今この渋谷で“シブヤ”の話をやることは意義のあることなんじゃないか、観てくださった方々もそう感じてくれるんじゃないか、と思う」と本作をアピール。「この作品は地方ではできない作品だから、勝手ですけど、皆さんにここに集まってこの瞬間を共有できたらと思います」と観客に呼びかけた。
岩松は初演を振り返り、「(シアターコクーンの)隣のラウンジで脚本の打ち合わせをしていたら、蜷川さんがカバンの中から『こういうのどう?』ってチェルノブイリの写真集を出してくれた。それがこのシチュエーションになってます」と蜷川と構想した舞台美術の誕生エピソードを披露。さらに「1本の芝居を作るってことが、いろんな人が力を出し合う共同作業だと実感してます。今回新たに集まった人たちによって作られたこの作品が、12年前とは別の命を持って生まれ変わる。自分の職業はこういうことなんだなと再認識する今日この頃です。醸し出された今回の空気を皆さんに感じていただければうれしい」と続け、会見は締めくくられた。公演は12月25日まで。
シアターコクーン・オンレパートリー2016「シブヤから遠く離れて」
2016年12月9日(金)~25日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
作・演出:
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「シブヤから遠く離れて」小泉今日子、村上虹郎12年ぶりの上演に期待 - ステージナタリー https://t.co/GN3BIMQhYl 本を読むと、都会の人間の繊細さを前面に押し出した内容なので、地方から来て見るとハイハイ(苦笑)みたいにならないかはちょっと不安