リリー・フランキー脚本「六本木歌舞伎」第2弾、三池崇史「海老蔵がほしい」

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2017年2月4日から20日まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される「六本木歌舞伎 第二弾」の製作発表会見が、本日11月28日行われた。

左から寺島しのぶ、市川海老蔵、三池崇史。

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市川海老蔵

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2015年2月に市川海老蔵、中村獅童出演「地球投五郎宇宙荒事」でスタートした「六本木歌舞伎」の第2弾となる今回は、前作に引き続き映画監督の三池崇史が演出を担当。演目には、三池が2007年にも舞台版の演出を手がけたことがある「座頭市」が選ばれ、リリー・フランキーが脚本を手がける。会見には三池と海老蔵にくわえ、出演者の寺島しのぶ、そして松竹株式会社副社長で演劇本部長の安孫子正が登壇した。

三池崇史

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三池は「生涯1本は歌舞伎をやってみたいという夢が前回叶いまして、その後、このように第2弾という展開になりました。『生涯に2本だけ歌舞伎をやったことがあるぞ』と自分の孫にも誇れるような舞台にしたいと思います」と挨拶。リリー・フランキーとは「ローリング・ストーンズのコンサートで隣の席だった縁」と紹介し、作品の構想について「リリー(・フランキー)さんは色っぽいものにしたいと。悲恋の物語になると思う。立廻りはあるんですが、アクションを見せるのがテーマの作品ではないのは確かです。どういう展開になっていくのか、スリリングでドキドキしてますが、それも含めてリリー・フランキーの世界」と構想を覗かせる。

左から三池崇史、寺島しのぶ、市川海老蔵。

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また「自分は映像の人間なんで、そこではできないことと考えると、一番遠いことは歌舞伎。歌舞伎好きの方にも『変化球ではあるけどこれは歌舞伎だ』と思ってもらえるような、歌舞伎の概念が広がる作品ができればと思います。だから映像を使ったり、舞台装置で派手に見せたり、特殊なライティングしてとか、奇をてらった演出は極力排除する。舞台の上に立っているのは役者。前作から引き続き、役者を観る舞台にしたい」と宣言。

再タッグを組む海老蔵については、「海老蔵と一度ガッツリ仕事をやると、半年くらいは拒絶反応が起きるものなんですが、その後飢えてくる。『海老蔵がほしい』みたいな(笑)。酒や煙草やドラッグやそういうたぐいの人」とコメント。「来年公開する映画にも出演してもらっていたり、まあファンなんです」とラブコールを送った。

市川海老蔵

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海老蔵は「最初に六本木歌舞伎を始めたのは、10年前に(中村)勘三郎兄さんに、『寶世(海老蔵の本名)、お前はいつか地球を投げる荒事をしないとだめなんだよ! そういうことをしないと歌舞伎はだめになっちゃうところもあるんだから、やってみろ!』と言われたことを僕と(中村)獅童くんが覚えていて。それで三池(崇史)さんや宮藤(官九郎)さんというお力とともに、第1回目が始まったという感動的な思い出がございます」と前作「地球投五郎宇宙荒事」を振り返りる。

左から寺島しのぶ、市川海老蔵。

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今回の演目となる「座頭市」を選んだきっかけについては、「勝新(太郎)さんと(中村)勘三郎兄さんと、とあるお笑い芸人さんがお酒を飲んだときに、『いつかおれは座頭“二”をやりたい、座頭“三”をやりたい』と話をしていたと聞いて、子どもだった僕は『いいなぁ』と思っていたんです。その話を獅童くんとしていたら、『じゃあ今度(の演目)は!?』となりまして」と経緯を語り、「三池さんが『歌舞伎の演出家である』とお孫さんに言ってもらえるよう、今回も一生懸命役者として勤めさせていただきます」と挨拶する。

左から寺島しのぶ、市川海老蔵、三池崇史。

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さらに座頭市という眼力が封印される役柄を演じることについて問われると「一生懸命(舞台を)やると、声がつぶれたりするんこともあるんですよね。そんなときは(坂東)玉三郎のお兄さんが『声が出ないなりに芝居をしてごらんなさい。そうすると新しい世界が見えるわよ』とおっしゃってくださった。それと同じで、僕は今まで目をつぶって芝居をしたことが無いので、目にイメージのある一俳優として眼力を封印したときに何が出てくるか、次のステップアップとして成長につなげたい」と意気込んだ。

寺島しのぶ

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一方、まだ役どころを言い渡されていない寺島は「リリー(・フランキー)さんがイメージされている私で書く、という噂だけは聞いてますが、今のところ何の役なのかもさっぱりわかりません(笑)」と苦笑い。「まさか歌舞伎に自分が出演するとは思ってなかったし、初めてでございます。共演の海老蔵さんは、海老蔵さんと言うのが恥ずかしいくらい前から知っているので、懐かしい話もしながら和気あいあいと究極のエンタテインメントに仕上げられたら」と意気込みを口にする。

松竹株式会社副社長で演劇本部長の安孫子正。

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そんな寺島の出演に、安孫子からは「新しい時代に合った、新しい歌舞伎を作っていこうということが六本木歌舞伎の精神。歌舞伎は女性が舞台に出られないことで女形というものが生まれて、今日まで来てるわけですけれども、こういう時代になって、400年前に生まれた傾く精神というものを突き詰めていったときに、女性の俳優の新たな視点によって、舞台を一緒に作っていくということが大事なことではないかと思います」と期待のコメントが寄せられた。

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「六本木歌舞伎 第二弾」

2017年2月4日(土)~20日(月)
東京都 EX THEATER ROPPONGI

脚本:リリー・フランキー
演出:三池崇史
出演:市川海老蔵寺島しのぶ ほか

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読者の反応

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

三池「悲恋の物語になると思う。立廻りはあるんですが、アクションを見せるのがテーマの作品ではないのは確か」/リリー・フランキー脚本「六本木歌舞伎」第2弾、三池崇史「海老蔵がほしい」 - ステージナタリー https://t.co/uqCFa1B4To

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