「『デルフィニア戦記』第一章」の公開製作発表が、本日11月24日に東京・ヤマハホールにて開催された。
「デルフィニア戦記」の世界観をコンサートホールで体験するイベント「デルフィニア音楽祭」と同時開催された本企画。オーディエンスが見守る中、ウォル役の
蕨野はマネージャーから、「ウォルが蕨野さんにしか見えない。人情味があってどこか抜けてる感じが、そっくりなんですよ」と出演のオファーを聞かされ、初めて原作を手に取ったと言う。読み進めるうちに「ウォルは田舎育ちで、僕も宮崎の山の中で育って上京した」と2人の共通点を見出したことを明かし、「ウォルと同じ環境だったら自分はウォルになれたのか、だんだん意識し始めて本日に至ります」現在の心境を語る。
続けて「皆さんが抱いているウォルのイメージはもちろんあると思うんですが、僕は僕自身がウォルだと思い込むしかない(笑)。彼のキャラクターである“信念を貫き通す”という意味では、僕自身もぶれずに本番まで信念を貫いてこそ、やっとウォルになれたと思える瞬間が来ると思うんで。それまでは彼と一緒に励んでいきたいなと思います」と意気込んだ。
一方、もともと原作の大ファンだったと自称する佃井は、「どの役でも出演したかった」と熱い原作愛を語る。しかしながら「舞台化されたときに私みたいな人がリィ役だったら、『ちょっとねえ……』って思われてしまうんじゃないかなって(笑)。歳も半分以下ですし、身長も162cmくらいあるんですよ?」と、いちファンとしての舞台化への不安も正直に明かし、「蕨野さんに初めてお会いしたとき、背が高くてホッとしました(笑)。リィに近づけるよう稽古をがんばります」と宣言した。
騎士団の団長・ナシアスを演じる細貝圭は、「容姿端麗。剣がうまい……。(この役を)どうすればいいんですか! 整形でもしてやりましょうか?(笑)」と声を荒げ会場の笑いを誘うも、「顔はしょうがないとして、殺陣はエキスパート佃井(皆美)さん、(山本)亨さんがいるので、そこは頼って教われたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
「この重要な敵役を、原作を読んだ方のイメージを壊さないようにどのように演じるか……」と同じく原作ファンを気遣うのは、ウォルに敵対するペールゼン侯爵を演じる山本亨。「一生懸命やるしか無い」とコメントするも、「ただすごい身長が……(笑)シークレットブーツを履こうかな」と苦笑いをする。
最後に蕨野が「原作ファンの皆さまの思いとかイメージを、舞台で超えようとは思っていない。あくまで舞台は舞台で、『デルフィニア戦記の舞台は面白かったね』と言われるような、思い出の1ページになれたらと思っています。初めてこの作品に触れられる方は、小説を読んで来てくれとは言いません。舞台に足を運んでいただいて、僕たちと一緒にデルフィニアの世界を旅していただけたらと思っています」と観客に呼びかけ会見は締めくくられた。
ライトノベル作家・茅田砂胡の「デルフィニア戦記」シリーズを原作とする「『デルフィニア戦記』第一章」は、シリーズ第1部「放浪の戦士」のエピソードが綴られる。公演は東京・天王洲 銀河劇場にて2017年1月20日から29日まで。チケットは11月27日10:00に一般販売を開始する。
「デルフィニア戦記」第一章
2017年1月20日(金)~29日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
原作:茅田砂胡「デルフィニア戦記」シリーズ
脚本・演出:児玉明子
キャスト
ウォル:
リィ:
ナシアス:
イヴン:
バルロ:
ガレンス:
シャーミアン:綾那
ドラ将軍:
ブルクス:
カリン:
フェルナン伯爵:
ペールゼン:
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佃井 皆美*Minami Tsukui*SAO* @minami373minami
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