「夜が私を待っている ~ナイト・マスト・フォール~」が、明日10月15日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕。初日に先がけ本日10月14日にゲネプロが行われ、キャストの
本作は、1935年に発表された英国人作家エムリン・ウィリアムズの心理サスペンス劇。とある店のウェイターから森の一軒家に雇い入れられ、周囲を惑わすダンをめぐる人間模様が描かれる。ダン役は入江、ダンの狡猾さと偽善を疎ましく思いながらも惹かれていくオリヴィア・グレインは秋元、姪のオリヴィアと森の一軒家に暮らす老婦人で、ダンを寵愛するブラムソン夫人は前田が演じる。
繊細な芝居が要求される会話劇に、入江は「0からスタートするつもりで、周りの方々にたくさん教えていただきました。演出もきめ細かくご指導いただき、役がどんどん生きてきて、ハッと気づかされることが多かったです」とコメント。河原は「俳優さんの張りつめた芝居で魅せるストイックな作品です。素敵な方々と、充実したお稽古ができました」と出来栄えに自信を見せる。
秋元演じるオリヴィアは、心のどこかで刺激を求めている女性。「役に入り込みすぎてしまい、癒しを求めて、観葉植物が増えたり、動物の画像を眺めていたりしています」と笑う。前田は自身の演じる役どころを「これほど人に嫌われる役は中々無く、難しい役柄」と紹介。「一人住まいの方、寂しく暮らしていらっしゃる方、私のように引っかかってはいけませんよ。どうして翻弄されてしまうのか、その様も観ていただければと思います」と呼びかけた。
東京公演は10月30日まで。その後、11月12日に宮城・電力ホールでも上演される。
河原雅彦コメント
80年前のイギリスの戯曲ということで、衣裳や髪型を見ると新鮮ではありますが、とても普遍的な話で、日本の片田舎でもありえてしまうような話でもあります。また、心理サスペンスですので、血が出たり、大きな仕掛けがあるわけではなく、俳優さんの張りつめた芝居で魅せるストイックな作品です。素敵な方々と、充実したお稽古ができました。とてもいい作品になっていると思います。
入江甚儀コメント
とにかくやりきるしかない! という気持ちです。0からスタートするつもりで、周りの方々にたくさん教えていただきました。演出もきめ細かくご指導いただき、役がどんどん生きてきて、ハッと気づかされることが多かったです。会話劇なので、人と人、言葉と言葉のピースがしっかりはまらないと成り立たない繊細なお芝居です。観客の皆さんの心にもじわじわと入り込んでいけるような演技ができればと思っています。ぜひ劇場へ足を運んでください!
秋元才加コメント
心理サスペンスということで、ワクワクドキドキと恐怖感がとても高まっています。
煮詰まった森の奥の片隅に住んでいながら、心のどこかで刺激を求めている女性、という役柄を演じます。役に入り込みすぎてしまい、癒しを求めて、観葉植物が増えたり、動物の画像を眺めていたりしています(笑)
80年前に書かれた戯曲ではありますが、細部にわたって緻密に演出していただいたので、タイムスリップしたかのような感覚で、共感していただけると思います。迫りくる恐怖感や、様々に変化していく人間模様、出演者の顔色や動きまで、劇場で細かく観て感じていただきたいです。
前田美波里コメント
可愛いおばあちゃんになりたいと思っていたのに、これほど人に嫌われる役は中々無く、難しい役柄ではありますが、とてもやりがいのある役ですので頑張りたいです。河原さんには、きめ細かく、しつこく(笑)、それがとても充実した稽古になり、良い演出をしていただけました。
一人住まいの方、寂しく暮らしていらっしゃる方、私のように引っかかってはいけませんよ。どうして翻弄されてしまうのか、その様も観ていただければと思います。
「夜が私を待っている ~ナイト・マスト・フォール~」
2016年10月15日(土)~30日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2016年11月12日(土)
宮城県 電力ホール
作:エムリン・ウィリアムズ
演出:
翻訳:常田景子
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