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「アマデウス」「エクウス」を書いたイギリスの劇作家、ピーター・シェーファーによる「レティスとラベッジ」は、ロンドンのおしゃべり観光ガイド・レティスと、歴史保存委員会の堅物職員・ロッテを軸にしたコメディ。1989年に「海外コメディ・シリーズ」の第1弾として上演され、2000年にも再演。今回は、初演で山岡久乃、再演で高畑淳子が演じたロッテ役に麻実を迎え、3度目の上演となる。
初共演となる互いの印象について、黒柳は「いくつか作品は拝見していて、ご一緒することを楽しみにしていました」と語り、麻実に笑顔を向ける。麻実はこれまでに3度「徹子の部屋」に出演したエピソードを披露。「番組収録で対面する徹子さんと、ステージの上に立たれている徹子さんからは全く異なる印象を受けました。徹子さんの胸を借りながら、自由に柔らかく演技ができたらと思っています」と語ると、黒柳はすかさず「お貸しするほどございませんわよ!」と応え、会見場は笑いに包まれた。
話題はセリフ量の多さへ。3度目の上演ということで、セリフはすっかり頭の中に入っているのではと問われると、黒柳は「覚えていないですね」と即答。続けて「次の作品に取り組んでいると、すっかり出ていっちゃうんだと思います。でも次に何が起こるかわかっているだけ安心ですけどね。あなた、やってみていかがでした?」と、麻実に水を向ける。
最初はライトな楽しいコメディだと考えていた麻実は、台本を読んで驚いたと話す。「当時は『これは何? 徹子さんとの二人芝居じゃない! なんなのこのセリフの量は!』って。大変緊張しましたけれど、今はこのやり取りが面白く楽しいです。徹子さんの30回目のステージにご一緒できることも、とてもうれしい」と頼もしくコメント。
また麻実は、おしゃべり観光ガイドという黒柳の役どころについて「徹子さんの演じるレティスの自然さに圧倒されています。前にどなたかに言われたとおっしゃっていましたけど、この役って徹子さんそのものみたいですよね?」と問いかける。
黒柳は「この役を初めて演じたとき、ピーター・シェーファーがどこかの穴の中から私を見ていて、それで書いたんじゃないかって言われました」と笑いながら回答。「そういう点であまり役作りは必要ないんですけど、かと言ってそのままでは出られないので、ある程度は役作りをしなければいけません。でもこれまでに演じたどの役よりも楽かもしれませんね」と茶目っ気たっぷりに語った。
東京公演は10月16日まで。その後、10月20日から23日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで公演を行う。
※動画は現在非公開です。
黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズ第30弾 記念公演「レティスとラベッジ」
2016年10月1日(土)~16日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI
2016年10月20日(木)~23日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:ピーター・シェーファー
訳:黒田絵美子
演出:高橋昌也
出演:
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