今回も殺陣満載！川栄李奈の「あずみ」を鈴木拡樹が「しっかり見守りたい」

「あずみ 戦国編」の公演成功祈願と制作発表会が、本日9月30日に東京・花園神社にて行われた。

出席したのは、主演の川栄李奈をはじめ、鈴木拡樹、早乙女友貴、小園凌央、有森也実、星田英利、構成・演出を手がける岡村俊一。また会見の司会は、舞台にも出演する久保田創が担当した。登壇者が一言ずつ自己紹介する中、星田が「島袋寛子役の星田英利です。あっ、緊張して間違えました」とコメント。先日島袋との婚約を発表したばかりの早乙女が笑いながら星田にツッコむと、「ごめんごめん（笑）、飛猿役の星田英利です」と改めて挨拶した。

演出の岡村は本作について「10年前に明治座で作ったものをリニューアルして、新しいキャストでやろうと思っています。テーマは『正義とは何か』。いろんな戦争において、それぞれ正義が違うわけです。味方の側の正義と、敵の側の正義みたいなものがありまして。あずみは雇われる人ごとに使命が変わっていくわけです。正しいと思ったことが本当に正しかったんだろうか、と。1人の少女の目で戦国時代というものを捉えていくという壮大な物語でございます」と説明。また主人公・あずみ役を務める川栄は「去年やった幕末編とはまったく違うお話で、キャストの方もまた新しい方が来られて。まだ稽古は始まってないんですけど、みんなで団結していいものができたらと思っています」と意気込んだ。

今回が初出演となるうきは役の鈴木は「冷静な立ち位置であずみをずっと見守るというポジションなので、しっかりと見守りたいと思います。恋をする年頃を描いてますので、うきはの恋もしっかりと描けるようにがんばりたいです」と意欲を見せる。「美女丸という役がずっと昔から好きで」と明かしたのは、あずみを狙う最強の剣士・美女丸役を演じる早乙女。「やってみたいと思っていたので、こういう機会をいただけてとてもうれしく思っております」と喜びを語り、「美女丸は性別不明で、美しく、そして人を殺すことに快感を覚えるという変態。どこまで変態になれるか、がんばってみたいと思います」と微笑んだ。

現段階では、まだどの役を演じるのか決まっていないという小園が「困りましたね。言うことがあまりないです（笑）」と切り出すと、岡村は「本当は有森さん演じる淀の方の息子、豊臣秀頼というバカ息子の役をやってもらおうという構想があったんです。ぜひ小園にバカ息子をやってもらいたい」とコメント。これを受け、ヒロミと松本伊代を両親に持つ小園は「誰がバカ息子ですか！（笑）」とツッコみ、会場の笑いを誘った。また飛猿役の星田は「忍びの役ということで、土台からひたむきに作品を支えたい。『戦いって不毛やな……』と若い人に思ってもらえる作品になれば」と真摯に答え、淀の方を演じる有森は「淀の方の盲目的な母性愛を表現したい」と思いを語った。

初顔合わせを終え、これから稽古に挑むキャスト陣。「（今回は）去年やった量の1.5倍くらいあずみは斬る」という岡村の発言に対し、川栄は「殺陣は去年、早乙女さんがつきっきりで教えてくれたので、今年も期待してます」と笑顔を見せつつ、「（早乙女に）『前は力をゆるめたけど今回はゆるめないぞ』ときつく言われたのでがんばりたいです」と力強く答えた。

「あずみ 戦国編」は、あずみと10人の仲間による活躍を描いた小山ゆうのマンガ「AZUMI-あずみ-」が原作。公演は11月11日から27日まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて行われる。