「ミュージカル 『バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」が、本日9月30日に東京・赤坂ACTシアターにて開幕。初日に先がけてゲネプロが公開され、主演の
本作は1996年にシリーズ1作目が発売され、2002年にハリウッドで実写映画化されるなど変わらぬ人気を誇るサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」を、演出の
舞台衣装で取材に臨んだ柚希は「稽古を重ねてもまだまだし足りないですが、今の自分を精いっぱい出していきたいと思います」と真剣な面持ち。その稽古を振り返って「アクションや格闘シーンの多さを想像していたのですが、人間ドラマがたっぷり描かれているので、終始戦っているわけではないんですね。ですのでリサ・マーチンの人間性と、周りの登場人物との関係を大切に役を作っていきました」と語る。
また7月に行われた本作の製作発表で、ゲームの「バイオハザード」をプレイするも「噛まれてすぐ死んでしまう」と漏らしていた柚希。記者から上達したかと問われると「結局うまくならなくて……」とうなだれてみせ、記者たちの笑いを誘う。だがすぐに「すごくうまい友達のプレイを隣で見ているのが最高に楽しかったです」と語り、「銃の持ち方とか歩き方とか、(宝塚歌劇団の)男役のような動きもいけないけれど、普通の女性のたたずまいでもダメなんだなっていうスタンスが生まれました」と笑顔に戻った。
作品については「ウイルスや細胞について考えさせられる機会になりました」とひと言。同時に「人間が生きているってすごいことなんだな、と思いました。この作品を観たお客さんにもそう感じていただけたらうれしいです」と語り、取材を締めくくった。
ゲネプロ開幕の5分前には時間を知らせる警告ブザーが鳴り、ステージの外からも作品世界が表出。屍をよみがえらせるウイルスに侵された“奴ら”たちが小刻みに体を震わせながら続々と登場する不穏な幕開けとなった。世界中にウイルスが蔓延する中、“奴ら”に噛まれても生きている少女が地中海の小島にいるという情報を聞きつけた医師ダン・ギブソン(
柚希は、過去の記憶を失くしているにもかかわらず、渡された武器を軽やかに扱ってしまう自分に戸惑いを隠せないマーチンを、時にシリアスに、時にコミカルに表現。アクションシーンでは長い手足を生かして“奴ら”に飛び蹴りを食らわし、青いロングベストの裾を鮮やかに翻らせる。また持ち前の伸びやかな歌声も健在。低音を響かせながら自らのアイデンティティーを問い、生命の尊さやギブソンとの愛を歌った。
“奴ら”をおびき寄せるために行われる音楽祭で披露されたアンサンブルの合唱や群舞、“奴ら”を象徴する存在として参加したスペシャルダンサー・YOSHIEの不気味なダンスも圧巻。蛇腹折りの可変自在なグレーのパネルは、“奴ら”に囲まれた城塞都市の無機質な雰囲気を、時に登場人物の心象風景を表す装置として存在感を発揮していた。
東京公演は10月12日まで。その後、11月11日から16日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも公演を行う。なお本作のDVDが発売されることも決定した。DVDには本編に加え、トークショーや稽古場の様子などが特典映像として収録される。発売は12月22日の予定。
「ミュージカル 『バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』」
2016年9月30日(金)~10月12日(水)
東京都 赤坂ACTシアター
2016年11月11日(金)~16日(水)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
原作:CAPCOM(ゲーム「BIOHAZARD」)
監修:小林裕幸(CAPCOM)
脚本・演出:
作曲・音楽監督:
キャスト
リサ・マーチン:
ベルナルド・チャベス:
ダン・ギブソン:
ロブロ:
ロベルト・レコ:
モーリス・グリーン:
ほか
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リンク
- 『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』特設サイト 梅田芸術劇場
- ミュージカル バイオハザード - CAPCOM
- ミュージカル バイオハザード | 梅田芸術劇場
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マキ @koba_chi
え…11月16日まで舞台で12月にDVD出るって早いね。私も梅田の舞台観に行くんだけど。柚希礼音「バイオハザード」は人間ドラマ「登場人物との関係性を大切に演じた」 https://t.co/JCblMwIc81