「新版 国性爺合戦」馬場良馬「苦手な殺陣も楽しい」と佐藤アツヒロに信頼
2016年9月16日 23:38
1 ステージナタリー編集部
「30-DELUX Dynamic Arrangement Theater『新版 国性爺合戦』」が、東京・シアター1010にて上演中だ。
さまざまな伝統芸能、オペラ、バレエ作品などに30-DELUXがアレンジを加え、新しいエンタテインメントとして発信する「Dynamic Arrangement Theater」シリーズ。今回は、近松門左衛門の「国性爺合戦」を題材に、明朝復興という旗印に翻弄される人々の姿がアクションシーン満載で描かれる。
父が渇望する明朝復興を成し遂げるべく戦う主人公・和藤内を演じる佐藤アツヒロは、衣装姿で囲み取材に応じ、「半端ないエンタテインメント作品に仕上がっています。見どころはスペクタクルから人間ドラマまでたくさん。さまざまな視点からお楽しみいただけると思います」と出来栄えに自信を覗かせる。また身に着けているのは最初の衣装だと語り、「これを第1段階として、和藤内が成長してく様子を一緒に見届けてください。10代から演じること? 大丈夫、気持ちは10代ですから」と笑顔を見せた。
30-DELUX主宰の清水順二は、佐藤の起用にあたって「熱くて、真っ直ぐで純粋な和藤内はアツヒロさんしか考えられなかった。和藤内としてカンパニーを引っ張ってくれるんです。主宰の僕がいらないんじゃないかというくらい(笑)」と笑いを誘えば、緒月遠麻は佐藤について「稽古場でも嘘のないお芝居をされる方。こちらが引き込まれて泣いてしまうこともあるんですよ。その熱量に助けられています」とコメントする。
殺陣での対決シーンもある馬場良馬は、佐藤を「アツ兄」と慕い「アツ兄の目を見て一緒に殺陣をすると、段取りを頭で追おうとする自分がいなくなり、苦手な殺陣も楽しいと思えます」と信頼を寄せている様子。また本作で2度目の共演となる陰山泰は「稽古場では気を使いながら、周りにそう感じさせない。彼が持っている魅力がこの役にも投影され、改めていい役者だなと思った」と佐藤を評する。
それらの言葉を受けた佐藤は「ありがとうございます。僕は1人じゃ何もできません。皆さんがいて、初めてこんなにも素敵な作品を作ることができる、その喜びをしみじみ感じています。どうもありがとうございます」と感謝を述べた。
東京公演は9月18日まで。その後、24・25日に愛知・東海市芸術劇場、30日に福岡・福岡市民会館、10月14日から16日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティと巡演する。
「30-DELUX Dynamic Arrangement Theater『新版 国性爺合戦』」
2016年9月14日(水)~18日(日)
東京都 シアター1010
2016年9月24日(土)・25日(日)
愛知県 東海市芸術劇場
2016年9月30日(金)
福岡県 福岡市民会館
2016年10月14日(金)~16日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:西森英行
演出:伊勢直弘
出演:佐藤アツヒロ / 馬場良馬、緒月遠麻 / 大湖せしる / 名塚佳織、加藤雅美(Wキャスト) / 森大、田中精、林明寛、山口大地 / 武藤晃子、谷口敏也、川口莉奈 / 湯田昌次、大山将司、金田瀬奈、中村悠希、村瀬文宣、大成翔輝、大塚晋也、安藤佳祐 / 清水順二 / 陰山泰
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