長田育恵が柳宗悦の生涯描く「SOETSU」を民藝に書き下ろし、主演は篠田三郎

劇団民藝「SOETSU ―韓くにの白き太陽―」が、12月3日から18日まで東京・三越劇場にて上演される。

てがみ座主宰の劇作家・長田育恵が書き下ろした本作は、民芸運動の創始者として知られる柳宗悦を主人公にした物語。日本統治下の朝鮮を舞台に、無名の職工の手仕事から生み出された日常品に“生活の美”を見出し、仲間との出会いや葛藤の中で自らの生き方を模索する宗悦の姿が描かれる。

宗悦役は、2013年上演の「八月の鯨」以来、民藝への2度目の出演となる篠田三郎。宗悦が朝鮮で身を寄せる宿屋の女将・姜明珠役には日色ともゑがキャスティングされた。演出は丹野郁弓が担当する。

なお本作の上演を記念して、2つの講座の開催が決定した。篠田による藤沢周平作品の朗読公演を、9月29・30日に東京・日本橋三越本店新館9階 三越カルチャーサロンにて実施。また10月6日には、宗悦が設立した日本民藝館と彼の邸宅であった西館を見学し、東京大学内のフランス料理店にて、篠田と日色とともにランチを楽しむイベントも行われる。詳細は公式サイトを確認しよう。