「マハゴニー市の興亡」が、9月6日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて開幕。初日に先がけて、演出を手がける
本作は「三文オペラ」で知られる
今回、新たな試みとして舞台上に“マハゴニー市民席”なる客席を設ける構想を発表していた白井は「私がマハゴニー市長的な役割でお客様をお迎えしますので楽しんでいただきたいです。私から皆さんに指令がいくかもしれません」と演出の一部を明かす。主演の山本は「観た人の心になにかしらの爪痕を残せるような作品にしたいです」と意気込んだ。
マルシアは「白井さんの演出はスピーディーなので、稽古に付いていく為に、頭をフル回転させていました」と稽古の充実ぶりを紹介。中尾は音楽の難しさを話題に挙げ「結構長い間この世界にいますが一番苦労しました。でも本当にいい曲で耳に残るし、家に帰ってからも歌を口ずさんでました」と語る。
上條は「皆さんすごいなと感心しています。本当にもう圧倒されましたね」と稽古について言及。古谷は「白井さんはなかなかしつこい方で早く帰してくれません」と笑う。さらに「僕らの同世代が観に来た時にどういう印象を持つのか、楽しめるのか、どんな反応をするのかとても楽しみにしています」と観客の反応に期待を込めた。舞台は9月22日に千秋楽を迎える。
白井晃コメント
KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任して2作品目になりますが、思い切った作品を作りたいなと思い、劇場を一つの街に見立てて使っています。マハゴニー市民席は舞台上でお客様に市民のように参加していただく席です。例えば場所を移動してみたり、立ち上がって一緒に参加してもらったりして欲しいと思ってます。私がマハゴニー市長的な役割でお客様をお迎えしますので楽しんでいただきたいです。私から皆さんに指令がいくかもしれません(笑)。
山本耕史コメント
稽古は短かったような、長かったような感じです。白井さんとは何作品か一緒にやらせていただいて、ブレヒト作品、音楽、豪華な俳優陣、白井さんの演出と今回もまた新しいものに出会わせていただきました。一言でこの作品を説明をするのは難しいですが、いろいろな人に観てもらいたいですし、観た人の心になにかしらの爪痕を残せるような作品にしたいです。
マルシアコメント
白井さんの演出はスピーディーなので、稽古に付いていく為に、頭をフル回転させていました。稽古が大変だった分終わってしまうのは寂しいなと思います。今回舞台上にマハゴニー市民席があり、本番でお客様が入ってから気づく発見が日々あると思います。千秋楽で全てがわかるのでこの作品に出会えてよかったと思える千秋楽にしたいです。
中尾ミエコメント
この作品は音楽が難しいんです。結構長い間この世界にいますが一番苦労しました。でも本当にいい曲で耳に残るし、家に帰ってからも歌を口ずさんでました。出演者が全員悪ということはなかなかないので、私は苦労しております(笑)。楽しませていただいています。
上條恒彦コメント
僕にとっては全員初めての人でしたので、皆さんすごいなと感心しています。本当にもう圧倒されましたね。皆さんも話されていますが辛くて楽しい稽古でした、そのおかげいい作品になりました。
古谷一行コメント
ブレヒト作品は若いころに何本もやっているので初心の気持ちに戻って頑張ろうと思っています。白井さんはなかなかしつこい方で早く帰してくれません(笑)。でも稽古は楽しくやっていました。この作品は僕らの同世代が観に来た時にどういう印象を持つのか、楽しめるのか、どんな反応をするのかとても楽しみにしています。
「マハゴニー市の興亡」
2016年9月6日(火)~22日(木・祝)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
作:
作曲:クルト・ヴァイル
翻訳:酒寄進一
演出・上演台本・訳詞:
音楽監督:
振付:Ruu
出演:
※明楽哲典の「楽」は旧字が正式表記。山崎将平の「崎」は、たつざきが正式表記。
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